時にはあえて、流行を無視しよう
2021/07/01
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版に限りませんが、
「すでに実績のあるテーマが通りやすい」
世の中ですね。
サービス業であれ、製造業であれ、どの業種の企画会議でも、
「で、それはどれくらいうれるの?」
「そのデータは?」
といったセリフが、日常茶飯事。
それは出版業界でも例外ではなく、
すでに売れているテーマや、
今勢いのあるテーマが、
出版企画として通りやすいのは事実です。
だから書店には、似たような本がたくさん並んでいるのですね。
が、しかし。
私としては、手放しでこうした方法にならうことはありません。
もちろん、時代のニーズやトレンドは抑えますが、
あくまでそれは検討の一要素に過ぎません。
なぜなら、
似たような本を出す人が大勢いるので、埋もれてしまうから。
ブームに乗って一時期はよくても、
ブームが去った後には、その他大勢と一緒に消えてしまいます。
むしろ、
「えっ、それ何?」
「聞いたことない切り口だけど」
というような、あなたならではの内容を引き出し、組み合わせて、
オリジナリティを出すことを最初に考えます。
もちろん、その分生みの苦しみは若干ありますが、
一過性のブームには左右されにくく、
なにより、
「自分ならではの本を出した。納得いく内容になった」
と、著者さん本人が思えることが大切だと考えています。
自然と、ユニークな切り口で差別化された内容にもなりますから、
当たった時は大きいもの。
そういう意味で、
時にはあえて、流行を無視することが、
あなたのブランディングには大切なのですね。
メディアに消費されずに、長く活躍し続けるためのご参考になれば幸いです。