商業出版は、タイトルが○割?
2021/10/21
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
ちょっとぼかしてある今回の記事タイトル。
出版の世界では、
「タイトルと表紙デザインが、売れゆきの初速の8割くらいを占める」
といわれることがあります。
なので、少なく見積もっても企画の「半分」くらいは、
タイトルが占めているといっても過言ではないように思えます。
が、しかし。
出版企画書には、他の項目もあります。
そしてタイトルと内容が一致していないことが、以外と多いのですね。
たとえば、
「分かりやすい」
「だれでもできる」
といった、読者に親切風なタイトルをつけているのに、
目次では専門用語が安易に連続して使われていたり。
そもそも素人である読者の悩みとはかけ離れた、
著者の主観や業界観がえんえんと書かれていたり。
こうしたケースは実はとても多いものです。
見た目だけ親切そうにしても、
中身にそれに伴った工夫が、されていないのですね。
当然出版社はそれに気づきます。
だから、一般的に出版企画はスルーされてしまうことが多いのです。
そうならないためにも、
まずはタイトルなどはあまり気にせず、
「素人の読者に、本当に親切にすること」
「分かりやすい工夫を、うわべだけでなく真剣に考えること」
のほうが、ずっと大切。
記事タイトルでいえば、
「商業出版は、タイトルが0割」。
そう、○は「0(ゼロ)」でも最初はよいのです。
テクニックなどは、あとから付け焼き刃でもなんとでもなります。
売れるタイトルのつけかたのテクニックなどを学ぶよりも、
読者に貢献するマインドセットを持つことのほうが、よほど大切。
土台となるマインドセットを大切にして、
先の例のような、「タイトルと中身が違って、スルーされてしまう企画」
のような落とし穴には落ちないことです。
これが遠回りようでいて、実は著者デビューへの、そしてベストセラー著者への最短距離ですよ。
ご参考になれば幸いです。