商業出版のスキルは、人間の本能に逆らっている!?
2022/04/07
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、商業出版では、
「既存のベストセラーなどと同じ場所に、同じような値段で並べられ、比較される」
ことになります。
そして、人が書店で本のタイトルを見る時間は、1秒未満という話もあります。
こうした中で手に取ってもらうには、
「1瞬で伝わる工夫」
がとても大事になってくるでしょう。
言い換えると、やってはいけないのは、
読み手に時間と労力を要求することです。
これをやってしまうと、
「既存のベストセラーなどと同じ場所に、同じような値段で並べられ、比較される」
のですから、売れない本になってしまうのは明らかですね。
とはいえ、人間の脳はつい、
自分レベルで物事を考えがち。
逆に読者の目線に合わせて、レベル感を下げることは、
バカバカしいとすら感じるように出来ています。
そういう本来の機能に逆らって、あえて読者目線で、1瞬で伝わる工夫をするのは、
けっこう高いスキルが求められるのですね。
そういう意味で、書店で易しく書かれている本を見て、
「こんなの自分にも書ける」
と思ったら、ちょっと危険です。
「自分レベル」で本を見ていて、「読者レベル」で1瞬で伝えるスキルを、
不当に軽く見ている可能性が高いかもしれませんよ。
ぜひ本能に逆らってでも、
「1瞬で伝わる工夫」
を意識してみてください。