時代の流れを、過剰に読む必要はありません
2013/07/08
こんにちは、樺木宏です。
以前聞いた話ですが、最近のデジタルネイディブの若者は、
「古い・新しい」といった音楽の年代にあまり関心がないそうです。
一発で検索できてしまい、全ての年代のあらゆる曲にすぐ触れられる世代は、
"自分が初めて聞いた曲が新しい曲' と考えるのだとか。
60年代の曲の次に、90年代の曲、という並びに違和感を感じたら、それはもう年、
ということなのでしょうか。
最近のamazonの書籍ランキングを見ていると、同じような事を感じます。
昔の本が、今勢いを増して売れているのです。
これも、音楽のランキングと同じく、
"自分がはじめて読んだ本が、新しい本"という感覚なのかもしれません。
今までは出版企画書の中でも「時代性」というのは大きなキーワードでした。
トレンドを読み、先駆けて出す事で売れる、という流れは確実にありました。
でもこれからは、こうした"先読み合戦"のような様相は薄れ、
「本質を押さえた良書を、正々堂々と出す」
時代に移行していく、と思います。
これからは本を出す事を焦らず、じっくりと力をつけて行くののが"新しい"のでは?
と思う今日この頃です。