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著者がネット書店ではなく、リアル書店に行くべき理由とは?

2020/06/18

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、ネット通販が便利な昨今。

外出自粛ムードと相まって、本はネット書店で買っている、という人も多いと思います。


確かに便利なネット書店ですが、こと著者に関しては、

意外なデメリットも大きいことをご存知でしょうか?


それは、

「視野が狭くなりがち」

ということです。


たとえば、amazonで本を探したとしましょう。

まず、見ることができる本の数が、どうしても限られます。

これがリアル書店ならば、視野いっぱいに本が無数に広がり、

右を見ても左を見ても本だらけでしょう。

しかしネット書店では、その何十分の1,あるいは何百分の1しか、

画面に表示されることはありません。

スクロールやクリックで切り換える手間もあり、

どうしても見れる本が少なくなりがちです。


また、検索結果は、amazonが選んで表示したものです。

よほど意図して並び替える、あるいは検索キーワードを慎重に吟味しないかぎり、

表示される本には偏りが生まれてくるでしょう。

リコメンド機能があるネット書店なら、

あなたが過去に購入した本の傾向に沿って、表示を変えてきます。

いいかえれば、それ以外の本はなかなか表示されないよう、バイアスがかかってきます。

広告費を支払っている出版社の本が優先的に表示されることもあるでしょう。

このようなことから、ネット書店では、表示される本には偏りが生まれがちなのです。


好きな本を探して読みたいだけなのであれば、それでもよいかもしれません。

しかし著者は、立場が違います。

自分の書きたい本のテーマでは、いまどのような切り口の本が多いのか。

できるだけ偏りなく俯瞰でみて、傾向をつかみたいところです。

そういう用途では、ネット書店の情報の少なさは、弊害が大きいのです。


また、著者は、「素人目線」が要求されます。

多くの読者は素人ですから、その目線で分かりやすく伝える本が、売れる本になるからです。

しかし著者はプロですから、どうしても自分のレベルで企画を考えてしまいがち。

放っておくと専門用語が連発で、欲求レベルも高い人向けの、売れない本をつくる傾向があるのです。

ネット書店のおすすめ機能などは、そうした傾向に拍車をかけてしまいますから、

プロ向けに情報が偏ってしまうことは、著者にとっては厳禁とも言えることなのです。


こうした弊害を避けるためには、

「リアル書店に足を運ぶ」

ことでしょう。

偏り無く、多くの本を眺めることで、はじめて「今」の「傾向」が見えてきます。

さらにはくり返し行くことで、「流行の変化」まで見えてくるのです。


そうした感覚を踏まえて本を書くことで、

あなたの本はさらに「求められる」本になり、

著者としてのスペックもさらに一段と、高まっていくことでしょう。


こんなご時世ですが、著者はやっぱりリアル書店。

ご参考になれば幸いです。

 

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