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出版ノウハウ無料公開ブログ

立ち位置が見えてくる「情報収集」

2013/05/27出版トレンドという"波"に乗る方法

こんにちは、樺木宏です。


さて、出版にはもちろん実力も必要ですが、トレンドに乗っていればハードルが

大きく下がるのもまた事実です。

事前に流行の波を察知していれば、格段に有利になるのですね。

ぜひ、アンテナを立てていきましょう。


ただ、「事前に」というところが肝心なところです。

というのは、書籍は企画決定から発行までに4ヶ月以上はかかりますので、

波が来てから近い本を出そうとしても、間に合わないのですね。

例えば、先の震災直後、いわゆる「震災本」の企画は早かったです。

どれくらい早いかといえば、数日後には3社以上の出版社が、

すでに出版を決定していました。


この例からも分かるように、波が来てからでは遅く、波が来る前に

乗る必要があるのですね。

では、どのようにその波を察知するのか?


1例を上げると、IT、ソーシャルメディア、Webといったジャンルでは、

アメリカのトレンドを知るのが良い、というのは有名な話ですね。

アメリカで流行った流れが必ず日本でも遅れてくる、と言われているからです。

一昨年後半のTwitter本ブーム、そして現在のFacebookブームもまさにこの流れです。


皆さんのケースに当てはめて、ぜひ考えて見て下さい。

それぞれご自身のテーマで、上記のアメリカに相当するものは、何でしょうか?

時間をかけて考えるにあたいするテーマです。

もし見つかれば、今後しばらくの間、有利に出版を決める事ができるからです。


私の知人でGmailとTwitterの本を出し、その翌年にFacebook本を出した人がいますが、

この人の本職はWebとは全く関係ありません。

しかし留学経験があるので英語が出来る、という強みがありました。

だからアメリカのトレンドを若干早くつかむ事ができ、逆算して準備していました。

その本を書くに相応しい著者になるために、計画的にソーシャルメディアで実績をつくり、

という戦略で、何冊も本を出す事が出来たのですね。

このように、トレンドさえ読めれば、本業と直接関係なくとも著者になる計画が立てられます。


また、別のトレンドの読み方としては、「過去」に学ぶこともできます。

というのは、流行のサイクルはめぐりめぐって戻って来ると言われているからです。

例えば、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」。

これは、数十年も昔にベストセラーになった藤田田さんのユダヤ人シリーズにヒントを得て、

狙って出したといわれています。

同様に本田健さんの「20代にしておきたい○○のこと」シリーズも、昔ほぼ同じタイトルの

書籍がベストセラーになっていたそうです。

このように、昔のトレンド復活を予測すれば、自分の出版チャンスを増す事が可能なのです。


今週のまとめです。

トレンドを予測して、有利なポジションで出版企画をつくりましょう。

その方法としては、

・先に流行る場所を見つける

・過去に流行って戻ってくるものを見つける

となります。

皆さんの専門分野で、ぜひご考案してみて下さい。

 

2013/05/27勝手に企画が出来てしまう生活習慣とは

こんにちは、樺木宏です。


さて、日常の中で、

「いいアイデアを思いついた!」

「いい事を聞いた!」

「いい本を読んだ!」

と思う事、ありますよね。

いわゆる「気づき」です。


知的生産に関わるビジネスパーソンとしては、大事にしたい所ですが、

「後で思い出そうとしても忘れてしまった」

と言うことも、ありがちですよね。


記憶を過信すると、せっかくのアイデアを取りこぼしてしまいます。

というのも、自分が思っている以上に、人は忘れる生き物だからですね。

「忘却曲線」で有名な心理学者のヘルマン・エビングハウスによれば、

記憶は20分後には、42%を忘れ、1日後には、74%を忘れるそうです。


そうならない為に有効なのは、2点です。

・すぐメモを取ること

・後で読み返せるようにすること

ですね。


これらは当たり前のことではありますが、実行出来ている人が少ないのもこの分野。

ついつい面倒くさくなり、先送りにしがちだからです。

そこで有効なのは「習慣化」です。


例えば、メモ。

常日頃持ち歩くスマートフォンや携帯で、メモしたり、音声を吹き込むと有効です。

とくに画面に手書きで書ける「SpeedText」というアプリは、

2タッチくらいで自分のメールなどに転送できて便利です。


また、後で読み返す為には、「どこにあるかが分かる」事が大前提。

そこで、一括して情報を放り込んでおき、いつでも検索できて便利なのがEvernote。

どの端末からでもアクセスできるので、何度も読み、長期記憶に定着させるのに向いています。


いちどこのような「記憶に頼らないしくみ」を習慣化すると、

今まで取りこぼしてきたものの多さに驚くかもしれません。

知識とアイデアが生命線の我々としては、ここはぜひ押さえておきたい所ですね。


今日のまとめです。

人間、すぐ忘れるのが普通であり、前提です。

取りこぼさない工夫と、繰り返し読むしくみ。

この2点で、知的生産にさらに磨きをかけて行きましょう。

 

2013/05/27"流行を追う"というしたたかな戦略


こんにちは、樺木宏です。


「流行を追いましょう」というと、好き嫌いが分かれると思います。

みなさんはどちらでしょうか?

もし「嫌い」と答えた方でも、自分が本を出したいと思っているテーマの、

「出版物の流行」

は、ぜひ追いかけて見て下さい。

なぜかと言うと、

本が売れているということは、多くの人が何に悩んでいるか、が分かるという事だからです。

そして悩みがあるという事は、知識を得て解決したい、ということですから、

それを提供してあげれば、あなたの情報も「売れる」ものになるのですね。


ただ、ここで注意したいのは、同じ事を考えている人が大勢いる、という事。

流行が少しでも先に分かれば、本の出版は確実に決まる為、

ヤマを張って待ちかまえている著者も多いのです。


一例を上げると、ソーシャルメディア関連の本。

2010年はTwitter、2011年はFacebookの本が、大量に出版されました。

そこで先駆けたのは、半年くらいからヤマを張っていた著者たち。

この手の流行はまずアメリカで起こり、その後日本に入ってくる、

という流れですから、それを見越して準備していたのですね。

ただ、いったん本が出だすと雨後の筍のように類書が次々と出ますから、速いもの勝ちです。

成功した人は、ここが早いのです。

記事をまめに更新し、交流も積極的に行い、自分の他のメディアの読者を誘導する。

こうした準備をしつつ、日本でも流行りそうになる兆しが見えたら、いち早く出版社に企画書を提出

本を出す事で、「この道の第一人者」というブランドが加わり、その後のセミナーや

コンサルのビジネスも集客が上手く行く、という寸法です。

逆に、出遅れてしまえば、大勢の中の1人、ということになり、埋もれてしまうのです。

つまり,流行を追うスピードが明暗を分けるのですね。


その為にも、何となく流行に沿って本を読むのではなく、

・どういう本が売れているか

・それはなぜか

・次はどういう本が売れそうか

という視点で見て行きましょう。

そして「少し」先んじる事が出来れば、本を出してブランディグする事が、

視野に入ってきます。


少し先んじて、ブランドとなるか。

少し出遅れて、埋もれるか。

ぜひ、前者になるべく、流行を追いましょう。

 

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