書きたい事を書くか?世の中に合わせるか?
2015/10/07
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、本を出そう、出し続けよう、という方が必ず悩むのは、
出版のテーマをどう決めるか?という事です。
「自分はこういうテーマで本を書きたい!」という思いもあるものの、
「今、こういう本が売れている」と聞けば、迷いも生じるのではないでしょうか?
こうした時、考え方は明快です。
結論から言えば、打率が高いのは「今、こういう本が売れている」の方です。
しかし、長打になるのは「自分はこういうテーマで本を書きたい」の方でしょう。
つまり、どちらも一長一短なので、どちらを自分が望むか、ということで選べば良いと思います。
ただ注意したいのは、「自分はこういうテーマで本を書きたい」だけでは、
よほど読者メリットに配慮しないと、独りよがりで訴求の弱い本になりがちなこと。
また、「今、こういう本が売れている」では、よほど突き抜けた主張を入れて差別化して
いかないと、似たような本に埋もれて終わる可能性が高いです。
こうした注意点を気をつけるだけで、採用確度は大きくアップします。
そして時代性というものは常に移り変わっているものなので、
「書きたい」と「売れている」がぴったり重なる時があります。
そうした時は、ぜひ出版すべきタイミングになります。
しかし逆に、「書きたい」と思っても、「売れていない」時は見送った方がよいでしょうし、
「売れている」テーマでも「書きたくない」のであれば、書かない方が良いでしょう。
いかがでしょうか?
このように、「自分と読者」の関係性と、時代の流れまで踏まえると、
企画の採用確度は確実にあがって行くのですね。
企画のテーマ選びに迷ったら、シンプルに考えつつ、できるだけ視野を広く持っていくと、
採用確度がグンとアップするでしょう。
ご参考になれば幸いです。