「マンガや小説風になっているビジネス書は、とてもハードルが高い!?
2016/01/27
こんにちは、樺木宏です。
さて、よく書店で見かけるのが、マンガになっていたり、小説風になっているビジネス書。
目立つところに置かれていると、
「こういう風にしたら売れるのかも」
と考えてしまいますよね。
でも結論から言いますと、そうした「見せかた先行」の企画は、まず通りません。
理由はいくつかあります。
1つは、コスト。
マンガにするには元となるシナリオからネームを起こしたり、それをプロのマンガ家さんに
書いてもらうなど、かなりのコストがかかります。
2つ目は、新人著者との相性。
そのようにコストがかかるのですから、出版社は当然、ある程度の売れ行きが見込める
内容でやりたい、と思います。
つまり「それなら元々売れるベテラン著者の本でやりたい」という事ですね。
3つ目は、必然性。
なぜマンガや小説風の見せかたにするのか?といえば、
「そうした方が、読者が手に取りやすく、読んで分かりやすく、スッキリと理解できるから」です。
一見奇をてらったように見えますが、その本質は、
あくまで「読者のために」真剣にやっている工夫。
つまり、ストーリーに無理があったり、違和感があったら、
逆に分かりにくくなってしまい本末転倒ですね。
いかがでしょうか?
一見カンタンに見えるものほど、実は裏で多くの工夫をしているもの。
安易な見せかたとはうらはらに、実はとてもハードルが高いのですね。
でも逆に言えば、しっかりと売れる企画を考案すれば良い、という事でもあります。
読者のためを考えて、いい出版企画ををつくっていきたいですね。