知的生産力が高まる情報収集法
2013/06/05
こんにちは、樺木宏です。
出版業界では昔から、
「良い本を書くには、たくさん本を読め」
といいます。
効率の良いインプットは、知的生産の力を高めてくれるのですね。
そこで、今回のテーマは「情報収集」についてです。
情報収集を大きく2つに分けると、
「1次情報」と「2次情報」の2つに分けられます。
「1次情報」というのは「体験」です。
自分自身が直接経験したこと、発見したこと。そしてそれは現場にあります。
出向く、インタビューする、写真をとる、メモをとる・・・・
独自性が高く、深堀りできる反面、量としてはどうしても限られたものになります。
「2次情報」は「伝聞」です。
必要な情報を集め、効率良く取り入れるスキルが求められます。
また現代は情報が溢れていますから、取捨選択し、不要なものを取り入れないのも技術です。
書籍、雑誌、新聞などの紙媒体。
そして検索エンジンやソーシャルメディアなどのWeb媒体。
量が多い反面、質に関しては玉石混交で、見分ける目が必要です。
また、誰もがアクセスできる情報なら、あなたが発信する意味はありませんので、
独自の考察を加える手間は欠かせないでしょう。
この「1次情報」と「2次情報」をバランスよく取り入れて行くことが、
あなたの知的生産力を活かすことに繋がります。
これらの内、「1次情報」については、あなたの専門分野であれば、すでに相当量の情報を持っているでしょう。
今までの経験や行動が、かけがえのない1次情報としてあなたの中に蓄積されているはずです。
これらの蓄積を活かしていくことが、あなたの情報発信の核になっていると思います。
ここで特別なスキルが必要になるのは、ライターやマーケッターなど、知らない分野の
1次情報を短期間に得る必要のある職種だけです。
そこでは「取材」「ヒアリング」「インタビュー」などの専門スキルが必要になります。
「2次情報」については、広く浅く、周辺の関係する分野になるでしょう。
ここでは、関心のアンテナを立てて、効率良く情報収集したいものです。
一度に体系立ててその分野をマスターしてしまいたいのであれば、もっとも効率が良いのは
「書籍」です。10冊も読めば、一通りの流れはつかめます。
実際、10冊以上も本を書いている著者は、この方法を良く使います。
業界向けの「雑誌」、もしくは業界内の「専門誌」を読むことも、大変有効です。
業界内の問題意識や方向性が掴めるでしょう。
一方、スピード感をもって、今のトレンドを追いたいのなら、Web媒体が有効です。
Webの世界のスピード感は段々早くなってきており、検索エンジン以外にも、
ソーシャルメディアも有効な情報収集の手段です。
特にTwitterなどは、リアルタイムに情報が得られますし、ブログもその日の更新を追えば、
かなりのスピードで情報を得られるでしょう。
こうして得られた情報ですが、情報発信のテーマに合わせて、
いつでも引き出せるようストックし、利用できるようにしておくことが大切です。
昔から「京大式カード」や「KJ法」などの方法がありますが、
現在では、Webを利用すると良いでしょう。
「Evernote」等が有名ですので、効率の良い情報蓄積をしたい方は、
ぜひ使って見て下さい。
以上、もれなく、ダブりもない「情報収集」ということでお伝えしました。
やや抽象的な話になりましたが、情報収集の全体像を、俯瞰で見れたと思います。
あなたの情報収集に、もれているところがなかったか、重複しているところがなかったか、
チェックしてみて下さいね。