商業出版の成否を左右する、たった1つの"視点"とは?
2015/01/14
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版では、あなたの企画が編集会議を通るか通らないか、そこが大事ですね。
私は過去4年で100冊以上の出版企画を通して来ましたが、
編集会議で企画を通す上で、大事だと感じている視点があります。
それは、
「この本は、読者にどんな新しい"得"を提供するのか?」
ということです。
これが明確になっていないと、まずその出版企画は通りません。
いくら素晴らしい実績のある著者で、売れているテーマの本だとしても、
「すでに似たような本が出ているから、もう売れないだろう」
と思われてしまうからです。
そう思われないために
「この本は読者にとって、こんなに魅力的で、新しい"得"がありますよ」
ということを、出版企画書でアピールする必要があるのですね。
その時注意したいのが、その"得"の内容です。
あまり高度な内容だと、読者は敬遠してしまいます。
それは優秀な著者だからできるので、自分にはムリだ、と感じさせてしまいますし、
もっと身近かな事に悩んでいるので、そんな高度な欲求は無い、という読者も多いのですね。
目線を下げて、あなたのレベルではなく、読み手のレベルに合わせることで、
"得"がより魅力的になり、読者にとっても、出版社にとっても、輝きを増してきます。
特に初めて本を出す人の場合は、知名度やファンの数で売る、というワザがつかえませんから、
本が読者に与える"得"の魅力は、そのままあなたの著者としての魅力ですから、
ここはぜひ押さえておいて欲しいです。
あなたの出版企画がさらに編集会議を通りやすくなるための、ご参考になれば幸いです。