出版企画は"考えはじめ"が9割
2017/11/30
こんにちは、樺木宏です。
「本を出そう!」と思ったら、次にやるのは、
「何を書くか」を考えることですね。
大多数の人はまず、「自分の書きたいこと」を考えるでしょう。
自分の経験、実績、ノウハウ・・・といったものから、
「こういう本が書ける」という風に、考えていくことと思います。
実はここに、もう落とし穴があります。
そういう順番で考えること自体が、すでに出版から遠ざかってしまう危険があるのです。
なぜなら「読者ではなく、自分が満足する本」を考えてしまうから。
「こんな風にかけたらカッコいいな」とか、「ライバルをあっと言わせる内容にしよう」
と考えていくと、どんどん「自分やライバル」が満足する本になっていきます。
それに対して、読者はもっと初歩的であったり、分かりやすかったり、誤解を解いて欲しいと思っていますから、
どんどん読者から遠ざかってしまうのですね。
これがやっかいなのは、本人は一生懸命考えていること。
ただ一生懸命考えれば考えるほど、「自分の書きたいこと」に熱中してしまい、
「プロ向けの専門書」になっていってしまう。
それでは残念ながら読者がとても少なくなってしまいますし、
「こんなに頑張ったのに、企画が通らなかった」ということで、
心が折れてしまいがちでもあります。
こうならないためには、自分が書きたいことはそこそこに、
「読者はどんなことに悩んでいるのか?」
「それはどの程度のレベル感なのか?」
にアンテナを張ること。そしてそれを見続けることです。
そうすれば、自分が書けることは潜在意識が分かっていますから、
「これを書こう!」というアイデアは勝手に浮かんできます。
言い換えるなら、いったん自分のことは忘れて、相手の事を考える。
アイデアは、勝手に浮かんでくるのを待つ。
ちょっとした発想の転換ですが、効果は絶大。
ぜひ試して見て下さい。