読者の気持ちが分からなくても、仕方がない!?
2018/05/10
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、商業出版の著者とは、知識や経験があり、読者に語る資格がある人。
だからこそ、大きなハンディを負ってしまっていることを、知っていますか?
それは、
「それを知らない状態がどういうものが、全く分からなくなってしまうこと」
です。
あなたも仕事をしているとき、誰かに対して、
「なんだ、こんなことも分からないのか」
と、思ったことがあるでしょう。
多くの知識を得つづけ、経験を積み重ね続けてきたからこそ、
「それが自分に無かったときの事」を、思いだせなくなってしまうのですね。
これは脳の機能としてある程度仕方がないことで、
海外では「知の呪縛」という名前を付けてる人までいます。
ただ、普通に自分の仕事をしている分にはあまり問題無いのですが、
それを人に教えようと思うと、これが結構問題になってきます。
ましてや、それを文字にして書籍にしようとすると、かなり大きなハンディです。
なにしろ、
読者の気持ちが分からなくなり、そしてそのこと自体にも気づけなくなるのですから、
当然伝えることに意識がいかず、記憶に残らない。影響を与えられない。
となってしまいます。
これでは、商業出版では企画も通りませんし、仮に本が出ても売れません。
こうした事態は避けたいですね。
ではどうすればよいのか?
「もう一度、分からなかった時の気持ちをインプットする」
ことです。
自分の中から無くなってしまっているのですから、
新しく学ぶほかはありません。
ここでありがちなのが、
「自分はこの分野のプロだから、素人の気持ちだって分かる」
と勘違いしてしまうこと。
そうなると、企画もその勘違いが反映されたものになってしまいます。
レベルが高すぎたり、表現が分かりにくかったり、伝える工夫が弱かったり、
要するに売れない出版企画というものの原因の多くが、この勘違いにあるのですね。
逆に言えば、
「自分が分かっていないことを、知っている」
だけで、あなたは著者として大きなアドバンテージを得られます。
読者が目を輝かせて、「これは私のための本だ!」と言って、レジに持っていってくれる、
そんな本を、書ける可能性が飛躍的にアップするのです。
だから私のような、
「今、どんなことに人は悩んでいるのか?」
ということをリサーチし続けている人間が、あなたの商業出版のお役にたてるのですね。
いかがでしょうか?
読者の気持ちが分からないのは、プロなら仕方がないこと。
それを知り、さらに良い本を世に送りだしていきましょう。