オリジナルにこだわっては企画が通らない!?
2013/07/19
こんにちは、樺木宏です。
さて、企画の相談を受けていて良く聞くのが、
「これは私のオリジナルで、似たような本はありません。だから独自性が高い本です。」
というセリフ。
確かに同じような本を後から出しても売れませんから、独自性は大切です。
だから、気持ちはよく分かります。
でも結論を言ってしまえば、オリジナルにこだわっては、企画が通らない可能性が高いです。
特に、そのオリジナリティに一体化してこだわってしまうと、そこで著者デビューの可能性がゼロになる事すらあります。
なぜかと言うと、読者のニーズが無い事が多いからです。
こうしたオリジナリティは多くの場合、"著者の個人的な思い入れ"からスタートしている場合がほとんど。
そうなると、その本を求めている読者がいるかどうか、その切り口が最適かどうか、などは全て後回しになります。
結果、たとえ読者のニーズが弱そうでも、見て見ぬふりをする→読者のニーズが無い企画になる、というパターンに陥りがちなのですね。
商業出版はマーケティングですから、は読者のニーズから開始しなければいけないのは、他の商品・サービスと同じです。
オリジナルにこだわるあまり、読者のニーズが見えなくなってしまっては、本末転倒。
ここでこだわりを手放し、柔軟に切り口を変更出来るかどうかが、その後を分けると言っても過言ではありません。
あなだもぜひ、自分のこだわりよりも先に読者のニーズを優先しているか、チェックしてみて下さい。
採用確度が大きく変わります。