出版ノウハウは、頭でなく感情で理解しましょう
2013/08/08
こんにちは、樺木宏です。
出版ノウハウというのは、実は書いてしまうと簡単で、誰でも理解できる事ですが、
いざ「自分事」で感情が入ると、とても難しい事に変わります(笑)
どうしても「自分が」書きたいこと、「自分の」得意なノウハウ、と言う風に、
感情が「自分」を最優先するように働きかけてくるのですね。
そんな中でも代表的なのが、
読者の悩みより、自分の書きたいことを優先してしまうこと。
こうした企画はまず、編集会議を通りません。
なぜなら、「欲求の無い所に人はお金を払わない」からです。
いくら有意義な内容でも、魅力的なタイトルでも、誰もその事で困っていなければ、
お金を払ってまで本を読もうとは思いません。
お金を払う以外にも、読書は時間も使う事になりますし、そもそも本を読む行為は苦痛、という人だっています。
その為、読者が「お金と時間をかけてでも解消したい」悩みを探すことが、とても大切なのです。
でもこれが、頭で分かっていてもなかなか行動に移せない。
どうしても自分の書きたい事に引っ張られて、読者の悩みは2の次になりがち。
ここを頭でなく感情で理解できるかどうかが、
出版を知識で終わらせるのか、実際に出版して著者になるのか、の大きな分かれ目です。