優秀な人ほどハマってしまう「落とし穴」
2013/10/10
こんにちは、樺木宏です。
商業出版を目指す方は、優秀な人が多いです。
仕事に自信をもち、相応しい実積を挙げている人がほとんど。
しかし、ここに意外な落とし穴があることをご存知でしょうか?
それは、
「優秀な人ほど、読者の欲求と離れてしまう」
という事です。
言い換えれば、せっかく良いものを持っているのに、
読者の欲求を満たさない企画を考えてしまう人が多い、と言う事。
これはこの2年で約50冊の本をプロデュースし、多くの著者の方の企画を見ての実感です。
さて、なぜそのような事が起こるのか?
それは、要求のレベルが違うからです。
著者を目指すほど優秀な実積を挙げてきた人は、高い次元の欲求をもっています。
マズローの段階欲求で言えば、
「承認欲求」「自己実現欲求」
のような、高次元の欲求ですね。
例えば、「天職が見つかる仕事術」
というようなステージの企画が、これに該当します。
一方、世の中の大多数の読者は、そうではありません。
マズローで言えば、
「安全欲求」「親和欲求」
のステージの人がほとんど。
例えば「リストラされない為の仕事術」「部下と上手くやるコミュニケーション術」
という企画です。
両者の意識のギャップは大きいですね。
多くの企画書を見ると、ここの差がそのまま開いたままで、ギャップ顕著に感じられます。
このままでは、いかに有益であっても、売れる企画にはなり得ません。
では、どうしたら良いのか?
これは、著者の方から目線を下げ、降りていく他はありません。
それが、「読者目線」という事ですね。
自分のビジネスの領域での優秀さに加えて、この「読者目線」を身に付ければ、
鬼に金棒ですね。
逆にこの目線が無ければ、いかに優秀とはいえ、商業出版のハードルは高いでしょう。
今日のまとめです。
優秀な人ほど、読者を意識し、目線を下げましょう。
自分の優秀さゆえに出来てしまう盲点を、避ける事ができますよ。