居酒屋で後輩にアドバイス"ができれば、本は出せる
2014/02/18
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版というと非常にハードルが高い印象がありますね。
実際大変な事ではあるのですが、
実は私は「居酒屋で後輩にアドバイスするのと同じ」だと考えています。
というのも、そこにあるのは出版企画に求められる本質、そのものだからです。
例えば、後輩から相談を受けているのに、
相手をロクに知らなかったり、
その解決について消極的だったり、
自分の知らない事で語ったり、
と言う事は基本的にありえないですよね。
これは出版的に言えば、
・想定読者を1人の人物が浮かぶほど具体的にイメージできており
・自分の言いたい事だけでなく相手の知識レベルを踏まえて
・ノウハウだけでなく事例や表現に工夫して、分かりやすく伝える
という事になります。
これが出来れば、読者の悩みに深く刺さる本になりますし、
読者の再現性も高い内容になるでしょう。
でも実際に多いのは、
本だからと構えて読者を忘れてしまったり、
相手がイメージ出来ていないので、抽象的かつ難解な言い回しになったり
事実の羅列だけで、分かりやすく伝えようという配慮が欠けていたり、
という企画や原稿です。
そこには読者に対する愛情や、問題解決への熱量が少ない。
多少キツイいい方をすれば、居酒屋の説教以下、の企画が多いのですね。
いかがでしょうか?
身近にあるシーンをイメージするだけで、著者へのハードルは大きく下がります。
ぜひ企画を考えるときは、「居酒屋で後輩にアドバイスするのと同じ」と考えて見て下さい。
一皮むけた企画になること、請け合いです。