出版企画書でまずチェックされるのは、読者の数です
2014/10/22
こんにちは、樺木宏です。
さて、今回の記事は具体的な出版ノウハウの話。
出版企画書で、まず最初にチェックされるのは、
「想定読者の数」です。
もしここが足りないと思われたら、いかに充実した素晴らしい内容が書かれていても、
その企画が採用される事はありません。
出版社は出版に必要な費用を全額支払い、リスクを負うからです。
売れない本を出してしまえば、赤字になります。
編集者個人としても、そういう本が続けば社内の評価にかかわります。
だから、想定読者が少ない→売れる可能性が低い本→その企画はスルー
となってしまうのですね。
だから企画のアイデアが浮かんでそれを書き留めたあと、あなたが最初にすべき事は、
「この本を、読みたい人はどれくらいいるか?」
を自問自答することなのです。
さらに具体的に言えば、自問自答には、2つのチェックポイントがあります。
1つは、この半年〜1年以内に、類書が多くでているかどうか。
もう1つは、読者が100万人程度いることが示せるか。
です。
このうちどちらかを満たしていれば、読みたい人が大勢いる企画、ということです。
前者のように、類書が多くでていれば、それは売れているからなので、需要があることは明白です。
ただ気をつけなければいけないのは、あまりにも多く出過ぎている場合と、
そうなってから時間が経ちすぎている場合。
それはもう飽和状態になっていますから、難しいと判断されてしまうでしょう。
後者の100万人読者がいるかどうかについては、データで示す必要があります。
業界内の統計や、関連するサービスを利用している人数などを、数字で見せられるかどうかです。
ただここで注意したいのは、単純な年齢、性別、職業などだけでは不十分、という事です。
もっと具体的な"悩み"で絞り込まないと、人数だけ多くても売れない、と判断されてしまうでしょう。
いかがでしょうか?
想定読者の数に注目すれば、あなたの企画は最初の関門を突破し、
採用確度は大きく向上します。
ぜひこのノウハウを活用して見て下さい。