本を読みたくない人にでも買ってもらえる、企画のテーマの作りかた
2015/09/30
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、この記事を読んで頂いている方は、
本を書こうと考えている人か、すでに書いている人だと思います。
そういう方が往々にして見落としがちなのが「一般読者の感覚」です。
ネットを見れば大抵のことは無料で分かりますし、それをスマホでいつでも出来てしまう時代です。
また、できればオフタイムはダラダラして過ごしたいものですから、本を読んで学ぶのは苦痛でもあります。
そんな中、本を買って下さいということは、
「お金を出してストレスある行為をしてください」ということでもあるのですね。
これはハードルが高い要求であり、意識が高い人には盲点になりがちです。
だから、雑誌やWebと同じように考えていては、出版の企画は通りません
雑誌のような「浅く広い」テーマでは読者のストレスをクリアーできないからです。
スマホで通勤時間で無料のWebで暇つぶしをするならよいが、お金を払ってまでは読みたくない、
というのが普通の読者の感覚なのですね。
だから商業出版のテーマは、読者の悩みを浅く広く刺すのではなく、
「狭く深く刺す」ことがセオリーです。
お金を出したくなくでも、ダラダラして本を読みたくなくても、
「それでも逃れたい苦痛を解放してくれるかも」
「こんな風になれたら素晴らしいな」
を刺激しましょう。そして、
「自分の悩みを解消してくれる、自分のためにあるような本だ」
「この悩みを解決できるなら本代を払って、ガマンして読もう」
と感じてもらうことが不可欠なのですね。
いかがでしょうか?
あなたの企画が、"本を読みたくない人にでも買ってもらえる"ためのヒントになれば、幸いです。