著者の禁句は、"こんなの知っている"
2020/07/30
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
この記事を読んでいるあなたは、
商業出版で本を出そうという人ですから、
専門分野をもつプロフェッショナルだと思います。
知識も豊富で、読書などのインプットにも余念がない、勉強熱心な人も多いことでしょう。
ただ、あなたが好むのは「自分レベル」の本や情報ではないでしょうか?
プロが好んで読む本は、専門知識を持っていることが前提で、
高度で最先端な、内容であることが多いのです。
自分で本を出そうとするときは、その感覚はいったん脇に置かなければいけません。
なぜなら、どの分野でも、「8割の人は素人」だからです。
大半が素人なのにもかかわらず、プロ向けの感覚のままでいるとどうなるか。
そう、売れない企画書になり、企画が通りません。
仮に、あなたの実績が凄すぎて企画が通ったとしても、
素人が興味関心を持ちにくい内容になってしまい、本が売れません。
だから、どんなに凄いプロでも、いや、凄いプロだからこそ、
自分の感覚をいったん脇に置き、「素人向け」という目線が大切になってくるのです。
そういう意味で、もしあなたが、
書店で素人向けに書かれている本を見て、
「なんだ、こんなの誰でも知っている。たいした本じゃないな」
などというネガティブな印象を持ったら、それは著者として赤信号が灯っているといっていいでしょう。
むしろ逆に、
「こうやって工夫すれば、素人の読者に、もっと関心をもってもらえるのか」
と、感心したり、悔しがったりするようなら青信号。
将来の著者デビューや、より売れる本、という結果につながることでしょう。
著者の禁句は、"こんなの知っている" 。
ご参考になれば幸いです。