一番てっとり早く、企画を通すためのコツとは?
2020/09/17
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて今回は、商業出版で、一番てっとり早く企画を通すためのコツ。
結論からいってしまえば、
「似たような本がたくさんでている」
ことが、一番てっとり早いです。
なぜなら、
「その本を読みたい人が大勢いる」ことが、証明済みだから。
本は買ってくれる読者がいなければはじまらないので、
そこが保証されているのは、とても大きなアドバンテージなのです。
とはいえ、そこにはいくつか注意点があります。
1つ目は、
「こんな内容、誰でも書ける。私ならもっとすごい内容が書ける」、
という風に、先に出ている似たような本を、見下してしまうこと。
これのなにがまずいかというと、
その「もっとすごい内容」が、プロ向けの高度過ぎる内容になりがちだからです。
そうなってしまうと、読者はついていけず、
「もっと分かりやすく、かつラクそうな本がいい」
と考えてしまうでしょう。
編集者もそう考えますから、まず企画が通りません。
そうではなく、あなたらならではの工夫で、読者サービスをすること。
この考え方が、読者と編集者を、グッと引きつけるでしょう。
2つ目の注意点は、
後から出すのに、同じような内容になってしまうこと。
すでに似たような本が出ており、内容までほとんど同じなのであれば、
出版社も後から出す意味はあまりないでしょう。
なので、「私の企画は"読者にとって"ここが違う」
という、差別化を考え、それを出版企画書でも打ち出していくことが、とても大切なのですね。
いかがでしょうか?
注意点を踏まえて「似たような本」を見ていけば、
最短距離で本を出すことも可能。
早ければいいというものでもありませんが、
どうしても早く!という方の、ご参考になれば幸いです。