もう少しで本が出せるのに"もったいない人"の共通点とは?
2020/12/10
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
「本を出したい!」という多くの方が、
実績も素晴らしく、確かなノウハウをもっています。
今書店に並んでいる本と比べても、遜色ないレベルの人も多いです。
しかし、出版社に企画を送っても、ほとんどが却下されてしまい、商業出版で本を出せる人はごくわずか。
一説には、採用される確率は1/200とも、1/1000とも言われているのです。
なぜこんな「もったいない」ことが起こってしまうのでしょうか?
10年以上、本をだしたいという方のご相談にのってきて思うのは、
「読者数」への配慮の少なさです。
実績が素晴らしい人でも、ノウハウが確かな人でも、ここが弱いことが多いのです。
むしろ、実績やノウハウのレベルが高い人ほど反比例して少なくなる、といってもいいでしょう。
長年実績を積めば積むほど、
周りに高度な専門知識を持つ人が増えれば増えるほど、
「素人である読者」の気持ちが、分からなくなっていきます。
その結果、出版したい内容も、どんどんプロ向けの方向に寄っていってしまいます。
それに合わせて、読者数もどんどん減っていってしまうのですね。
ではどうするか?ということですが、
数字を1つの基準としてチェックするのも、よい方法です。
商業出版では、出版社が売れるかどうかを判断するときに100万人が1つの基準となる、とも言われています。
もしそれよりも大幅に少ないようですと、出版社は、
「良い内容だが、読む人が少ないので売れないだろう」
と考え、企画をスルーしてしまう可能性が高くなってしまうでしょう。
そうならいよう、事前に数字でチェックすれば、
「これはちょっと読者を絞り込み過ぎてしまったな」とか、
「もっと素人でもわかるよう、表現を工夫していこう」といった、
有益なヒントが得られる可能性がグッと高まるでしょう。
自分の企画を客観的にみたいとき、数字は強力な武器になりますよ。
ご参考になれば幸いです。