著者と読者のギブ&テイク
2013/08/29
こんにちは、樺木宏です。
さて、「ギブ&テイク」という言葉。
もらおうとするばかりの人には入ってこない
与えるひとには返ってくる
という文脈で、自己啓発書などでもよく使われています。
でも「著者を目指す」となった途端に、頭からスコーンと抜けてしまいがち。
出版社や企画書が入ってくると見失いがちなのですが、著者も全く同じです。
企画を通したいあまりに、「自分」にこだわり過ぎると、企画が通らない事が多い。
逆に、自分よりも「読者の悩みを解消する」ことに焦点があたっていると、
企画も通り、売れる本になっています。
これは人間性の違いではなく、自信の違いだと思います。
「自分なんか著者になっていいのか」というネガティブな感情があると、
つい同業のライバルや上の人を気にしてしまい、「自分」の枠に閉じこもってしまう。
結果、「自分はこのテーマで書きたくない」「ここは変えたくない」という注文ばかりが多く、
チャンスが減ってしまいます。
逆に外部からの提案を面白がり、柔軟に考え、読者へのサービス精神が旺盛な人は、
企画がどんどん通ります。
新人著者に限って言えば、この考え方は「法則」といっても良いと思います。
ただ、知名度があがり、出版の実績も出来、逆にたのまれる立場になると、
このあたりを全く考えていなくても、企画が通ることはあります。
でもその場合は、売れない本になりがち。
3年から5年の中長期で見れば、フェードアウトして行ってしまう人が多いようです。
今日のまとめです。
「ギブ&テイク」は法則です。
新人著者の方は特に、まずは読者への「ギブ」から入りましょう。
そのことが、チャンスを引き寄せます。