本を出版するメリットを、改めて考える
2017/01/11
こんにちは、樺木宏です。
さて、今回は改めて「本を出版するということ」について、
少し考えてみたいと思います。
よく言われるメリットとしては、
・ブランディグ
・集客
・知名度アップ
・印税
・周囲の評価アップ
などがありますね。
これらはビジネスに好影響がありますし、精神的な満足感も大きいと思います。
ただ、良く考えてみると、それぞれのメリットは、べつに他の手段でも満たすことができます。
実績を積み重ねてアピールすれば、ブランド力は上がっていきますし、
マーケティングを上手くやれば、集客力は格段にアップします。
印税といっても、初版部数だけ考えたら、労力にさほど見合うものではありません。
だから私は、これらは「枝葉のようなもの」だと考えています。
では、何が「本質」なのか?
それは、「自己イメージを変える強力な手段」ということです。
上記に挙げた数々にメリットは、いわば「おまけ」のようなもの、とすら言えるでしょう。
自分自身に対するイメージを変えることは、とても難しいもの。
人は一日に6万もの思考を持つ、といわれていますが、その95%は前の日と同じだそうです。
新しい知見を仕入れようと本を読んでも、脳はどうしても盲点をつくりだすので、
すでにある知識を再確認することに終始してしまい、なかなか気づきを得られません。
このように「これが私だ」という自己イメージは強固で、簡単には変わらないのです。
しかし、「本を出版する」ことは、とても強力に、自分のイメージを書き換えます。
なぜなら、「自分」とは、他人との関係の中で自分自身がつくりだしたものだからです。
「他人から見たらこうみえるだろう」「だからこれが私」という、自分で決めた認識です。
だから「自分は著者だ、と他人から見える」「本を出すほどの人物と思ってもらえる」
という認識が加わることで、自分のイメージをを上書きしやすいのですね。
そして、自分に対するイメージが変われば、現実が変わります。
思考が昨日までとは違うものになり、他人の評価も変わり、人間関係も変わるでしょう。
それまで見落としていたことにも気づけるようになり、インプットの効率も変わってきます。
世の中に提供する価値も変わり、成果も変わります。
すべての変化の根本にあるのは「自分に対する意識」。
それが変わることが、商業出版の最も本質的なメリットなのです。
そのためにも、安易に流行に迎合した本を出すべきではないし、
自分ならではの納得感をもって、じっくりと出版に取り組みたいですね。
そうした姿勢で、クライアントさんの著者デビューを支援していきたいと思います。