商業出版で本を出したいなら"親切競争"に参加しよう
2021/09/30
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
結論からいいましょう。
著者として本を世に送り出したければ、
「読者への親切を工夫しまくる」
ことが、最も大切です。
なぜそう言いきれるのか?
その理由は2つあります。
1つ目は、世の中には似たような本が多く、
同じような本を出しても埋もれてしまうからです。
多くの人が悩んでいる売れるテーマの本は、たくさんあります。
そこにチャンスがあることは、出版社の側も、
ライバル著者たちも、先刻承知済みです。
ですので、「あの手この手」で、そうした悩める人の気を引こうと、
工夫した本を毎年出し続けているのですね。
内容がよいのは前提で、その上で分かりやすさや再現性の高さを競っています。
平たくいえば、
「ラクに、かつ高い効果が得られます!」
というアピール合戦が、すでに行なわれています。
そうした中、あなたがあとから本を出すのであれば、
単に内容が良いだけではなかなか勝ち目はありません。
「先に出ている本と比べても、よりラクですよ」
「ラクでありながら、より高い効果も得られてしまいますよ」
といったアピールが不可欠。
これが、
「読者への親切勝負」
ということなのですね。
「読者への親切を工夫しまくる」べきもう1つの理由、
それはシンプルなことです。
「著者はプロであり、読者は素人で、考えていることが全然違うから」
です。
初めて本を書こうと思ったプロは、
大抵素人にとって難し過ぎることを、分かりにくく書きます。
それは意図していなくとも、自然とそうなります。
なぜなら、考えていることが全然違うからです。
思いきって著者の方から歩み寄り、
そのギャップを埋める努力をしないと、そこには大きな溝ができたまま。
そんな状態でつくった企画が、出版社に通るはずもないのですね。
そういう意味で、
「読者への親切勝負をしまくる」
くらいで、ちょうどいいとも言えるのです。
いかがでしょうか。
商業出版で本を出したいなら、親切勝負が9割。
ご参考になれば幸いです。