ベストセラーの企画は、笑いが起きる!?
2021/12/02
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
出版コンサルタトという仕事を10年以上やっていますが、最近気づいたことがあります。
それは、
「のちにベストセラーになるアイデアを初めて口にしたとき、
多くの著者さんは楽しそうに笑っていた」
ということです。
それはどういう雰囲気かというと、
「えっ、そんな斜めの方向から切り取りますか(笑)」
「ちょっとふざけてますが、確かにその通り(笑)」
といった感じです。
かなりくだけた笑いといいますか、
テレビでお笑いの番組を見て笑うのと、近いイメージかもしれません。
商業出版で企画を考案する、というとなにやら堅いイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。
だからこの話に、ちょっと違和感を感じる人もいるかと思います。
でも考えてみれば、これは当然の話。
誰も眉にしわを寄せて、ストレスを感じながら本を買いたいとは思っていないからです。
どちらかというと、
「ラクをして、トクになる内容だったらいいな」
といった気持ちの方が大きいでしょう。
そう考えると、「著者さんも思わず笑う」くらいの柔らかさの方が、
より多くの読者に近いのは当然とも言えるのですね。
このあたり、著者さんがプロとしてその道で長年経験を積めば積むほど、
分かりにくくなることでもあります。
人間はその道に熟練すると、
それを分からなかったときのことが、分からなくなります。
だから、大多数の読者には難し過ぎて、関心を引けないような内容がよく見えてしまうのです。
そんなときは、「笑い」が1つのヒントになるでしょう。
思わず笑ってしまう。
それくらいカジュアルで、くだけた雰囲気を生み出す企画のほうが、
確実に読者に近いのですね。
商業出版のレベルでは、あなたがプロとして優秀であればあるほど、
むしろ「笑い」が大切。
ご参考になれば幸いです。