本を出すのは、エネルギーがいる
2023/09/28
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
いきなり結論ですが、本を出すのは、けっこうエネルギーがいります。
たとえば企画を考えるとき。
より多くの読者に読んでもらうために、
普段自分が接しているよりも、レベル感が低めの読者を想定します。
当たり前のように使っている専門用語などもいちいち説明する必要がありますし、
「そんなの当たり前」と思っている内容も、分かりやすく工夫して伝えるエネルギーがいります。
それは、原稿を書くときも同様です。
また、自分が書きたいことと、世の中が求めていることは、たいていズレています。
というのも、その分野ではあなたは「プロ」であり、
大多数の読者は「素人」だからです。
なので企画を通すためには、
自分の関心とはちょっと違うテーマを、あえて選ばなければいけないこともあります。
これは、ちょっとしたストレスになり得ます。
本を出した後では、これらは皆良い思い出になりますから、
「のど元過ぎれば熱さを忘れ」ます。
だから著者に話を聞いても、
「そんなに大変じゃないよ」
という人が多いのですが、「その時」は結構大変なことが多いのですね。
なぜこうした話をあえてするかというと、
大変だとあらかじめ分かっていれば、覚悟をしているので、頑張れることが多いからです。
人間、覚悟をしておけば、
「意外と、こんなものか」
と感じるように出来ています。
逆に、「こんなに大変だったの!?聞いてないよ」ということだと、
エネルギーが足りなくなってしまい、せっかく企画が通っても、
ポテンシャルを活かしきれなかったりします。
そうならない為にも、
「本を出すことは、けっこうエネルギーが必要」
と、あらかじめ腹を括ってしまいましょう。
ご参考になれば幸いです。