自分を大きくみせようとしないほうがよい理由とは?
2024/04/11
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版というと、多かれ少なかれ、「権威」のようなものを感じますよね。
書店にいくと錚々たる著名な人の本が並んでいますし、
あなたの本は同じような場所に、同じような値段で置かれることになりますから、
なおさら肩に力が入ります。
でも、そこで背伸びして「大きく見せよう」とすることは、
新人著者が陥りがちな落とし穴です。
たとえば、
「自分には知識がたくさんあることを、アピールしたい」
という気持ちが強いと、
結論ばかりが続く本になってしまいます。
当然、読者の頭の中には「なぜ?」「たとえば?」といった疑問が湧くのですが、
その気持ちを汲んであげないので、読者にストレスを与えてしまいます。
また、ライバル著者を意識する気持ちが強くなり、
大多数の素人の読者はおいてけぼりで、
通が好むような最新の知識ばかりになりがち。
基本中の基本をわかりやすく教える、といった配慮は、どこかに行ってしまいます。
一方、すでに売れる本を出しているベテラン著者やベストセラー著者は、
変に気負いがないので、読者の気持ちを想像する余裕があります。
ですので結論を押し付けることなく、
「なぜ?」「たとえば?」を親切に書いてあげますし、
素人目線で、基本中の基本をわかりやすく教えることも厭いません。
あなたが1読者として本を読もうと思ったとき、
「どちらの人が書いた本を読みたいか?」
は、いうまでもありませんね。
著者としての力量の差は、知識や経験の差というよりも、
「自分を大きく見せようとしない、心の余裕の差」
あなたのポテンシャルをさらに引き出すための、
ご参考になれば幸いです。