息切れせず、長く本を出し続けるコツとは?
2024/10/31
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
人はなにごとにも慣れてくるものですが、
それは「商業出版で本を出す」ことも例外ではありません。
最初は新鮮な気持ちで企画考案や執筆に取り組むものの、
だんだん慣れてきて新鮮さも薄れ、
そのうち本が出せなくなり、フェードアウト...
ということも、珍しくないのですね。
ご存知にように本は、ずっと世の中に残って、
ロングテールであなたの知名度や権威、集客に役立ってくれますし、
それは何冊も出せば出すほど、積み重なるもの。
せっかく「著者として本を出す」というステージに立ったのですから、
フェードアウトしてしまうのは、もったいないです。
ではどうするか?
ということですが、
結局「初心にもどる」
ことが、最も効果的だと思います。
抽象的なようですが、
この「慣れ」というのは出版ノウハウより前の段階、
マインドセットの問題ですので、
知識武装によって解決するのは難しいもの。
まずは「心構えの問題」だということを自覚した上で、
「一番最初に出した本の、目次を眺めてみる」
のは、シンプルですがおすすめの方法です。
最初に作った目次は、
手間を厭わず、読者に寄り添った工夫がなされていることが多いもの。
たとえば、
・素人の悩みに寄り添った表現を多用していたり
・要点を厳選して「まずはこれだけ」と、シンプルに全体像を見せてあげたり
・関心を引きにくい要素は最初に出さず、あとの章にまとめたり
といった、
手間がかかる読者のための工夫を、
しっかり行っていることが多いのですね。
そのため、ベテラン著者になってから眺めると、
「我ながら、よく頑張ったな」
と感じることが多く、
それが初心を取り戻す刺激になるのです。
長く本を出し続けるコツは、初心を取り戻すこと。
ご参考になれば幸いです。