初心に戻って、長く活躍しよう
2025/01/09
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
年の初めは、気分もリフレッシュして、初心に戻りやすいものですね。
特に何冊も本を出している人は、この時期がけっこう大切だと思います。
というのも、初心を忘れてしまうと、本を出し続けるのが難しくなるから。
本を出すことに慣れれば慣れるほど、アウトプットの質が下がりがちなのです。
たとえば最初の本を出すときは、
熱も入りますし、いままでの膨大な経験の蓄積が背景にあります。
だから意識せずとも、濃い内容をサラッと書けることが多いです。
自分にとっては当たり前のことが、本になっていくのをみて、
「商業出版って、こういう感じでやるのか」
と、だんだん慣れてきます。
特に、そうやって出した本がベストセラーになったりすると、
その印象は確信になって、自分の「型」が出来てきます。
このこと自体は問題ないですし、
この時点では特にデメリットはありません。
しかし何冊か出してくると、状況は変わってきます。
だんだん新鮮さも薄れてきますし、
同じ内容を何度も書くわけにはいきませんので、
新たなテーマや切り口が必要になってきます。
要するに、意欲は右肩下がりなのに逆にハードルは上がっていくのですね。
その時、先の「型」が邪魔をします。
つい、今の感覚で「この程度でいいだろう」となりがちなのです。
すでに書いたことは書けないので、そのつもりはなくとも、内容は「薄く」なります。
また著者の熱意が薄れたことは、行間から読み手にも伝わります。
だから類書と代わり映えがしない、どこかで見たような本になりがちなのですね。
こうしたことは見る人が見れば分かるので、
出版社含め、あまり本気で肩入れしなくなり、
本も売れ行きが先細り、やがてフェードアウト・・・
こうならないためにも、
新年のこの時期、ぜひ初心を取り戻して行きましょう。
最初に出した自分の本を読むのもよいですし、
最初につくった出版企画書を眺めてみるのもよいでしょう。
今後のさらなる活躍のための、ご参考になれば幸いです。