インパクトのあるタイトルをつくるには?
2013/06/25
こんにちは、樺木宏です。
出版企画書では、タイトルがとても重要。
しかし分かっているものの、なかなか難しいのがこのタイトルですね。
そこで今回は、インパクトのあるタイトルを作るためのコツを1つ。
それは、
"内容の説明は脇におき、相手のメリットを書く"
ということです。
「そんなの当たり前では」
という声が聞こえてきそうですが、ここを踏まえている人は大変少ないです。
なぜここが重要かというと、読者は自分に得があるかどうかにしか、関心が無いから。
編集者も、同じ視線でタイトルをチェックします。
だからいちばん残念なのが、"よくよく読み込んでもらえれば、素晴らしさが分かる企画書"。
これは、まずスルーされてしまいます。
なぜなら、読み込むモチベーションをかき立てるのはタイトルなので、伝わらないのですね。
「ではどうしたらいいのか?」という声も聞こえて来そうなので、具体例を1つ。
かつてベストセラーになった話題書を例に挙げましょう。
『ワーク・シフト』リンダ・グラットン著・池村千秋訳
正直、インパクトの無いタイトルです。
もし新人著者がこのタイトルで企画書を出したら、通る可能性は低いでしょう。
しかし「孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」というサブタイトルがついていることで、
「相手のメリット」が強調されて、強いタイトルになっています。
ただの説明ではなく、相手の悩んでいる問題を、解決してあげる、というメリットが伝わっていますね。
売れている本のタイトルを見る時は、こうしたポイントをぜひ押さえてみてください。