あなたのノウハウは"主"ではなく"従"と考えましょう
2015/08/19
こんにちは、樺木宏です。
さて、本を初めて書こうとすると、多くの人は、身の回りにいる人を想定して書こうとします。
例えばあなたのサービスを求めてやってくる、クライアントさんなどですね。
でも実は、新人著者が商業出版しようとする場合、その考え方は、ちょっと危険です。
なぜなら、ほとんどの読者は"もう間に合っている"からです。
誤解を恐れずいえば、書店にくる読者が、あなたの知識そのものを目的としてやって来る
ことは、ほとんどありません。
目的は知識そのものではなく、「明るい自分の未来」であったり、「今のこの苦痛から逃れたい」ということなのです。
あなたの知識やノウハウは、その「手段」に過ぎません。
書店には類書が所狭しと並び、読者の目は肥えています。
そうした読者に対し、あなたの知識をそのまま出したのでは、魅力的には写りません。
だから商業出版で、身の回りのクライアントをイメージしつつ企画を立ててしまうと、
ほどんどの読者を取りこぼしてしまうことになってしまうのですね。
それでは読者のニーズが少ない企画と判断されてしまい、なかなか編集会議を通らないでしょう。
ではどうするか?
ということですが、答えはシンプルです。
あなたの知識やノウハウは「手段」と考え、
読者の「目的」の方を、前面に出せばOKです。
例えば、美容のノウハウを「手段」、目的を「出世」としたのがこの本です。
「男の年収は「見た目」で決まる
──なぜ、一流の人は「顔色」が良いのか?」
http://goo.gl/x1hVYh
下記は、審美歯科のノウハウを「手段」、ビジネスパーソンの向上心を「目的」とした本です。
「一流の人の歯は、なぜ白いのか?
──日本一歯が白い美人歯科医が教える、口元コンディショニングのススメ」
http://goo.gl/N231fd
いかがでしょうか?
このように、商業出版では逆に、もう間に合っている人に買ってもらう企画が売れる本になるのですね。
あなたのノウハウは「主」ではなく「従」。
このちょっとした視点の切り替えで、あなたの知識やノウハウが、何倍もの価値に跳ね上がるでしょう。