自分の本への"勘"があてにならない理由
2016/10/19
こんにちは、樺木宏です。
自分の本を出すというのは、人生の中でも大きなイベントですね。
その分思い入れも強くなりがちですが、ここで気をつけたいことがあります。
それは、
「あまり自分の勘を信じない方が良い」
ということです。
思い入れに水を差すようですが、この考え方は本当に役立ちますので、
商業出版の企画を通し、より売れる本をつくるために、あえてお伝えしたいと思います。
なぜ自分の勘を信じない方がよいのか?
それは、どうしても自分のことは客観視できないからです。
思い入れの強さは、悪い面を隠し、良い面ばかりを意識してしまうことにも繋がります。
それは今の読者が求めているものを見えにくくさせますし、
ライバルの本との差別化を考えるときには、邪魔になります。
さらには、著者さん自分自身の中にあるる「本当の強み」も、見えなくさせてしまいます。
私はよく「こういう本を書きたい」という相談を受けるのですが、
それがその人の書けるベストの企画であることは1%以下です。
今まで150冊以上の商業出版の企画を通したうち、著者さんが最初に考えた企画がそのまま通った例は1冊しかありません。
残りの149冊以上はどうやって通したかというと、著者さん本人も気づいていなかった「ベストの企画」を探したのです。
その人が書けるあらゆる企画の可能性を全て考え、それに優先順序をつけ、可能性の高いものから企画にしていく。
こういうプロセスを経る事で、著者としての成功確率は飛躍的に高まるのですね。
いかがでしょうか?
自分自身というのは、1番客観的に見れないもの。
ぜひ一度立ち止まって、成功への最短距離を歩いていきましょう。