足すよりも、引く方がずっと大切
2022/04/29
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
なかなか考えがまとまらない時って、ありますよね。
そもそも人間の脳は、そんもそも体系的にアウトプットするのは苦手なようです。
最初は断片的な思いつきがいくつも浮かんできますし、
とりとめもない内容が含まれていることもしばしばです。
これは無理もないことなのですが、
相手にそれを「伝える」とき、
あるいは「説得する」ときは、
そうも言っていられません。
たとえば商業出版の出版企画書でいえば、
情報量が多いままですと、肝心の主張が埋もれてしまい、編集者に伝わりにくくなります。
また編集者は、
「考えというものは練れば練るほどシンプルになる」
ということが分かっている人が多いですから、
「情報量が多いこと=まだ考えが十分にまとまっていない企画」
と、ネガティブに受け取ってしまう懸念もあるためです。
読者に内容が伝わらなければ、本としての価値が失われてしまいますし、
売れる本であることを説得できなければ、出版社に企画も通りません。
ではどうするか?ということですが、
まずは、
「思いきって削って、シンプルにする」
ことがおすすめです。
最初に思いついた考えというものは、
えてして冗長で文章量も多いもの。
それを半分から1/3程度に圧縮することで、
ロジックがシンプルになり、
主張している内容が把握しやすくなり、
説得力が高まります。
言い換えると、
「せっかく書いたのだからもったいない」とか、
「もっと詳しく細部まで分かって欲しい」
といった気持ちをグッと抑えて、
「いちばん核となる要素以外は、思いきって削る」
くらいで、ちょうどよいということ。
コンテンツは足すよりも、引く方がずっと大切なのですね。
この「もったいない」を超えられるかどうかで、
読者に内容が伝わり、
売れる本であることを説得できる可能性がグッとアップしてきますよ。
なおこれは出版企画に限らず、
あらゆるアウトプットにも言えることですから、
いろいろ応用してみてはいかがでしょうか?
あなたのアウトプットがさらに1段レベルアップするための、
ご参考になれば幸いです。