読者を主役にすれば、出版はうまくいく
2022/12/22
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出したいということは、書きたいことがある、ということです。
だから、
「あれも書きたい、これも書きたい」
という気持ちになるのも当然ですね。
ただ、こと商業出版になると、発想の転換が必要になってきます。
というのも、
著者が書きたいことと、読者が読みたいことはズレることが多いからです。
たとえばよくあるのが、
ゴールを高く設定し過ぎること。
お金の本でいえば、年収○億円のようなことを書いてしまうと、
「自分にとって現実感がないな...」と考える読者が多くなります。
読者が少なくなることは、本が売れなということですから、採用確度も下がります。
また、ノウハウが整理されすぎていることも、ズレてしまう要因です。
整然とノウハウを伝えることはよいことのように思えますが、
実はちょっと違います。
たとえば、歴史の教科書をちょっと思い出してみてください。
これ以上ないほど整理されていますし、その労力は大変なものだとは思いますが、
「読みたい!」とはあまり感じません。
言い換えると、歴史のプロ目線で整理されているので、
素人目線で読みたいかどうかは、また別の話です。
これは、他の教科書にも言えることでしょう。
このように、
いままでのプロのままの目線から大きく転換しないと、
メリットを提示しても魅力がなかったり、
苦労して整理しても読みたくなくなってしまう、
という罠が待っています。
そして商業出版では「売れない本」「通らない企画」になってしまうのですね。
そうならない為には、読者を主役に考えることです。
著者である自分を脇役にして、読者によりよい境地に到ってもらう案内役に徹しましょう。
そうすれば、与えた貢献の大きさに比例して、
著者のブランド力が高まります。
あなたのアウトプットの労が報われるための、ご参考になれば幸いです。