出版することと、ラーメン店の共通点とは?
2022/12/15
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
もしあなたが、腕のいいシェフだったとして、
ラーメン店を開こうと思ったら、どうするでしょうか?
きっと行列のできるラーメン屋に並んで、
そのコツや秘訣を探ろうとするのではないでしょうか。
じつは著者も全く同じです。
もしあなたが本を出そうと思ったら、
いろいろな本屋に行って、同じテーマの本が並んでいる棚を見ることが、
コツや秘訣を掴む最短距離です。
が、しかし。
出版とラーメン店には、大きな違いがあります。
それは、「買う人との距離が遠いこと」です。
ラーメンであれば、店主が食べる人の目の前にいて、
その表情やどれくらい残したか、などのフィードバックが得られます。
でも本は、出版社や流通、書店を経由しますので、著者が読者の顔を見れません。
どれくらい満足したかも、どれくらい読み残したのかも分かりませんから、
フィードバックの量が極端に少ないのですね。
ここに、著者の落とし穴があります。
著者が自分のレベル感で難解な本を書いてしまっても、
あるいは読者の悩みをあまり踏まえていない本を書いてしまっても、
そのミスに気づきにくいのです。
その結果、本を出してもあまり売れない、あるいはなかなか出版社に企画が通らない、
といったことになってしまいます。
ちなみに、優秀な人ほど、こうした落とし穴に落ちがちです・
ではどうするか?
ということですが、答えはかんたん。
本屋に行って、自分が書こうと思っているテーマの棚を見ればいいのですね。
いろいろな本屋を見に行ったり、
同じ本屋でも時期や時間を変えて何度も見に行った方がいいのも、
ラーメン店と同じです。
そうすれば、読者の顔も見れますし、類書のリサーチも出来て一石二鳥。
出版することと、ラーメン店の共通点、ご参考になれば幸いです。