今頭の中にある知識は、そこそこでいい
2023/09/14
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
一般的に、本を出す人については、
「すごい知識が頭の中に詰まっている人」
というイメージがありますね。
そのせいか、いざ自分が書く側に回ったとき、
「今ある知識から書くものだ」
という考え方をする人が少なくありません。
でも結論からいえば、それは思い込み。
それも、著者の足を引っぱる、よくない思い込みです。
なぜなら読者にとってみれば、
確かなメリットが分かりやすく、再現しやすい形で書かれていることが大切であって、
もともと著者がそれをいつ知ったかどうかなんて、どうでもいいこと。
もし著者が、
今ある自分の知識という「枠」にこだわるあまり、
よい情報が漏れてしまうのであれば、
読者はそれが書かれている類書の方を買ってしまうでしょう。
そう考えると、
「"今頭の中にある知識"は、そこそこでいい」
ということが分かります。
もし何を書こうか迷ったら、資料にあたるなり、
取材をするなり、良書をたくさん読むなどして、
「インプット」すればいいことです。
それらを頭の中でいったん熟成させてからアウトプットすれば、
それはあなたの「オリジナルコンテンツ」。
以前よりも読者にとって有益で、魅力的な本になっていることでしょう。
またこの考え方に則れば、
「今はまだ、本を書く力量がない」
というのも、多くの場合勘違いであることが分かります。
自分の頭の中に知識の蓄積がないことは、さほど問題ではありません。
同時進行でよいのです。
読者のために、インプットしながら、よいアウトプットをすること。
それが出来れば、
「思い立ったときが、本の出し時」
なのですね。
考え方1つで本は良くも悪くもなりますし、
本を出す時期も遠のいたり、近づいたりします。
ご参考になれば幸いです。