売れるかどうかは、あまり考え過ぎないほうがいい
2024/04/04
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出したいと思うと、必ずハードルになってくるのが、
「売れるかどうか」ですね。
商業出版は、出版社が費用を全額負担しますから、
売れないと思われてしまうと企画が通らず、本が出せません。
そこで、なんとか売れる企画にしようと、
あれこれ考えることになります。
それはとても大切なことなのですが、
あまりに考え過ぎて、そちらに引っぱられ過ぎると、
よくないことも起こります。
たとえば、ありがちなのが、
「前例」に頼り過ぎること。
過去に売れた本に似せれば売れる可能性は高まる、と考えがちです。
しかし同じようなことは多くの人が考えますから、
雨後の筍のように、似たような本が乱立することになります。
そうなるとあなたは、
「似たような著者の中の1人」
となってしまう可能性も高いのです。
多少採用のハードルは下がるかもしれませんが、
「似たような人」「後追いの人」
というようなブランディングになってしまうのは、
好ましくないですね。
あと意外なところでは、
「売れている編集者と仕事したい」
と意識しすぎるのも、好ましくないでしょう。
というのも、そういう人は自分の中に「売れる企画案」があって、
それに適した「人を見つけてくる」のが上手い、という面があるからです。
分かりやすく「ハンティング」で例えるならば、
銃を遠いところから正確に撃つのが上手いというよりも、
よい獲物にうまく忍び寄るのが上手い、
というタイプの人も多いのですね。
ここを分かっていないと、あなたのポテンシャルを引き出してくれる編集者をスルーしてしまい、
あなたをそれほど大切にしてくれない人にこだわって、
貴重な時間をロスしてしまう、という落とし穴があります。
売れるかどうかは大切ですが、
それよりも大切なのは、あなた自身を活かせるかどうか。
ご参考になれば幸いです。