このテーマで書きませんか?と言われたら
2024/06/27
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
出版では、出版社から執筆のオファーがくることがありますね。
大半は著者にお金を請求してくる自費出版なので要注意ですが、
中には、費用を全額出版社が負担し、印税まで払ってくれる、
「商業出版」
のオファーがくることも。
実績や能力を評価されてのオファーですから、
素晴らしいことです。
ただ、そこで喜んでオファーを受けてよいか?
ということなのですが、
私の考えは、「条件付きでYes」になります。
なぜ条件付きかというと、
今後の著者としての可能性が、狭まってしまってはいけないからです。
たとえば、
「流行っているが、すでに類書が多く出ているテーマ」
だったらどうでしょう。
似たような本が多く出ているのですから、
あなたのブランディングも、
「その他大勢の中の1人」
になってしまう可能性があります。
また、そのテーマの流行が去ったあとでは、
「過去の人」
になってしまう可能性だって否めません。
あるいは、
「そのテーマが、本当に書きたいことではなかった場合」
はどうでしょうか。
意欲が乗らないだけに、
持っているノウハウを十分にアウトプットできなかったり、
執筆が後回しになり、そのうちフェードアウト・・・
といったこともありえます。
また、本を出すと、それがあなたのイメージとも密接に結びつきます。
もし不本意なテーマだと、
自分が望まない属性で世の中の人に覚えられてしまったりするので、
かえってマイナスブランディングになることも。
このように、安易に本を出すデメリットはいろいろありますが、
やはり不本意なテーマだと、
「本をだす意欲」が失われてしまうことが、
最大のリスクでしょう。
素晴らしいポテンシャルを持っている著者なのに、
最初にボタンを掛け違ったせいで、
その後の活躍が伸び悩んでしまうのは、
とてももったいないことです。
特に最初の1冊は、
あなたの著者としての方向性も左右する、
大切なもの。
たくさんの企画案の候補を考え、
出版社とも交渉し、こだわって選んで欲しいと思います。
ご参考になれば幸いです。