"コレ"があるなら、商業出版よりも自費出版の方がいい!?
2025/10/09
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
ご存知の人も、そうでない人もいるかと思いますが、
出版には2種類あります。
出版社が費用を負担してくれる商業出版と、
著者がお金を払って出す自費出版です。
違いはお金だけだけでなく、
商業出版であれば、出版業界が売るために全力を尽くしてくれる一方で、
自費出版では、流通したとしても形式的なことが多く、残ったら在庫の山を引き取ることになる、
といった違いもあります。
そのため、本を出したあとのブランディングや集客力、知名度なども天地の差があるのが、
商業出版と自費出版です。
ただし、「とある条件」を満たしている著者さんであれば、
自費出版の方が好ましい選択肢になるケースもあるのです。
それは何かというと、
「販売力」
です。
たとえば、
・書店に置いてもらわなくても、自分のファンだけで本が売れる。
・出版社に広告やPRをしてもらわなくても、自分のメディアだけで十分告知できる。
・編集者やプロデューサーのアイデアがなくても、読者に売れるを作れる。
ということなのであれば、何も出版業界の力を借りずとも、
自力で自費出版して本を出したほうが、結果的に儲かるということもあり得ます。
ただ注意したいのは、その部数です。
数百から数千部程度なのであれば、出版業界がもつスケールの力にはかないません。
内容によっては数万部から数十万部、あるいは百万部超えまで狙えるのが商業出版ですので、
出版社から出版したほうがメリットが大きいです。
例外としては、本の定価をかなり高くしてもファンが買ってくれる、ということであったり、
何冊出してもSNSのフォロワーが継続して買ってくれる、などということであれば、
印税率が高くなる分、メリットも高まります。
自費出版は初期費用がかかるので難しくとも、
電子書籍であれば費用が少なく、リスクを下げて出すことができるので、検討してみるのもありかと思います。
いいかえると、上記のような販売力を満たしていなかったり、
例外にも当てはまらないようであれば、自費出版で本を出すメリットは全く無いので、
商業出版にチャレンジすることが合理的です。
将来的に電子書籍に移行するとしても、
著者業の入り口として、商業出版をスルーすることはもったいない、
ということですね。
どのように本を出すか、偏らずに全ての選択肢を検討して、
あなたの経験やノウハウを、世に送り出して行きましょう。