AIの時代に、著者が注意すべき落とし穴
2025/10/02
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
AI、便利ですよね。
すごくもの知りで優秀なアシスタントがいるという感じで、
世の中のネットを検索して、それを望む形に加工してくれます。
ちょっと頼むだけで大量のアウトプットをくれるので、
ラクですし、新しい時代という感じがしますね。
ただ、本の著者のように、情報そのものを販売する仕事においては、
その利用に注意が必要です。
というのも、
「読者に刺さる本」
からは、遠のいてしまうことが多いからです。
AIはちょっと質問するだけで、大量の情報をくれます。
それは「量」の面では便利で役に立つものの、
それを受け取る人間の脳は、それをそのまま受け取れるわけではありません。
自分の考えとすり合わせて、その内容に自分が共感までできるのか、
じっくりと検討する時間も必要です。
しかしそこでラクをしたくなるのが人間というもの。
なまじAIの情報は形が整っているだけに、
そのままコピー&ペーストのように流用したくなります。
そうなると質の面、たとえば、
「読者への思い入れ」
「親身になった親切心」
といったものが薄まりやすく、企画が心に刺さる企画は生まれにくくなります。
また内容自体も、Webにあるものの「まとめ」ですから、
企画としては平凡なものにならざるを得ません。
独自性や新奇性、時代性などで差別化しなければいけない出版企画においては、
かなりのマイナスポイントです。
結局のところ、AIもそれを使う人の企画力が問われ、
それを超えるものは生み出せないということですね。
これからの時代はAIとの共存が必須ですから、
省力化に頼り切ったり、平均点に甘んじていては淘汰されます。
便利だからとAIに頼り切りになるのではなく、自らの企画力も磨いていきましょう。
私の記事が、そのための一助となれば幸いです。