商業出版の"伝える"テクニックとは?(その1)
2018/08/02
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、考えてみれば、商業出版ほど「伝えること」への要求が高いものはありません。
なにしろ、あたり前の事を言っていても企画が通りませんから、
「目新しくて」「あっと驚く意外性があって」「しかも納得できて分かりやすい」
ことが、同時に求められます。
ちょっとでも説得力が弱ければ、企画が通らないか、通っても売れない本になり、
酷ければamazonレビューで酷評されたりもします。
そんな「要求度が高い」商業出版ですから、とても役立つ「伝え方」のノウハウがしっかりとあります。
それは出版のみならず、セミナーやプレゼンテーションの場面、あるいは日頃のコミュニケーションでも役立つしろもの。
身に着けておけば「話しが分かりやすい!」と言ってもらえること請け合いなのです。
もちろん、本を書こう、あるいは書き続けようという人は、必ず押さえておきたいノウハウです。
その1つが、「結論と結論の間に、理由と事例をサンドイッチのように挟む」というテクニック。
つまり、
「結論→理由→事例→結論」
という伝え方の「型」です。
これはとてもシンプルですが、非常に効果的で、応用範囲が広いもの。
なぜなら、まず最初に結論がくることで、聞き手は、
「これからどんな話が始まるのか」
という心の準備ができるからです。
聞き手の気持ちはスッキリとして、頭はこれから聞く話に準備が出来た状態。
これが分かりやすい伝え方の第一歩として、ベストな状態なのですね。
逆に言えば、いつまでも結論が分からないと、
「要するに何を言いたいわけ!?」となってしまい、とてもストレスがたまってしまいます。
そうなってしまうと、本なら途中で読むのをやめてしまうでしょうし、
プレゼンなら聞き流され、コミュニケーションもギクシャクしてしまうでしょう。
そうならない為にも、
「最初に結論を言う」こと。
これを心がけるだけで、
聞き手のストレスを消し、ベストな状態に持っていけます。
お手軽で、とても効果的なので、ぜひ日常でも使って、体得してくださいね。