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2016年、電子書籍とどう付き合うか?

2016/04/06

こんにちは、樺木宏です。

数年前は「電子書籍元年」でしたね。

市場も大きく伸びましたし、電子書籍端末で本を読むことも、身近かになった印象があります。

あなたの回りでも、利用している人は多いのではないでしょうか?


ただ全体でみると、どうも勢いは落ちているようです。

日本では、電子書籍の利用率が2割弱で頭打ちになり「利用意向なし」が増加しています。

「関心なし」の人と合わせると、6割以上になるそうです。


アメリカでも昨年1〜5月の電子書籍の売上は、前年比で1割以上落ちており、

マスコミは「リアル書店の復活」を大きく報じたと聞きます。


その一方で、日本の電子書籍市場の売上自体は伸びており、

アメリカで電子書籍の売上が落ちた背景にも、たまたま電子では再現できない

紙の「塗り絵」本のブームが来たから、といった諸説いろいろあるようです。


ここで私が思うのは「一喜一憂してもしかたがない」ということ。

長い目でみれば、紙の本も電子も両方出すのがよいのは当たり前ですし、

プラットフォームを提供する側でもないなら、先に電子書籍に飛びついたからと言って、

先行者利益もあまりないからです。


比較論は、業界に任せておいて、著者としてはコンテンツに集中するだけでよいのです。

あなたの提供する価値を高めること、つまり、

立ち位置を考え、ノウハウを工夫し、実績を積み、それを表現する企画力を上げていれば、

どのような時代が来ても、必ず求められるコンテンツは作れます。

逆に、マーケティングだけを追いかけて、肝心の中身が弱いようでは、

一時的には良くても、長く活躍し続けることは難しいでしょう。


いろいろな情報が入ってくる昨今ですが、あまり一喜一憂することなく、

あなたの提供する価値を高めるための、ご参考になれば幸いです。

 

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