"伝える文章"の書きかた・その2
2021/04/29
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
「書く」ことがますます大事になっている時代。
共感を得てファンをつくる「書き方」について、
今回もお伝えしていこうと思います。
本当は難しくないのに、自分で文章を難しくしてしまう理由。
その理由の2つ目は、
「自分の周りの人に、カッコよく見られたい」です。
これの何が問題かというと、
プロであるあなたの周りにいるひとは、みなレベル感が高いということ。
専門家であるあなたの周りには、同僚やライバルなどの高度な専門知識をもった人がいるでしょう。
生徒さんやクライアントについても、あなたほどでは無いにしても、多くの知識と高い意識を持っていますね。
書き手であるあなたも人間ですから、
周りのプロから「こんな内容ならもう知っている」と言われたくない、
という心理が働きます。
すると意識せずとも、
素人がついていけない高度で専門的な内容や、
先進的で玄人は好むものの、素人にはあまり関心の無い細かい内容が、
多くなってしまうのですね。
他にも、
素人には分かりにくい専門用語をたくさん使ってしまったり、
「これくらいは言わなくても分かるだろう」と、丁寧な説明を飛ばしてしまったり、
といったことが起こります。
だから、自分でどんどん、文章を難しくしていってしまうのです。
そういう文章を好む人は意識が高く知識もある少数の人に限られますから、
読者数も減ってしまい、売れる本にはなりにくい、という残念なことになってしまいます。
そして自分ではそのことに、なかなか気づけないのです。
いかがでしょうか。
文章が難しくなってしまう理由は、自分で勝手につくってしまっているもの。
言い換えれば、
「自分がどう見られたいか」
を気にしすぎているうちは、やさしい文章は書けません。
この気持ちを切り換えて、
「もうカッコつけない。プロにどう思われても言い。素人読者に親切に書く」
と思えるかどうか。
ここが、ポイント。
出版プロデュースで10年ほどいろいろな著者さんを見てきてきましたが、ここは確信しているところです。
このマインドセットを切り換えて、親切な気持ちで書ければ、あなたのポテンシャルはフルに発揮されますよ。
あなたの文章がより共感を得て、より多くのファンをつくるための、
ご参考になれば幸いです。