本を出し続ける人に共通する"抽象化"というスキル
2014/03/18
こんにちは、樺木宏です。
さて、ここ数年、数百人の著者と会い、企画の話をしてきましたが、
話をしていて"自分のノウハウが相手にどんどん吸収されている"
と感じる事があります。
当然、出版企画もどんどん良くなっていきますので、
企画が決まるまでのスピード感が早い。
そして、そうした人は例外なくすでに本を出し続けているか、これからそうなる人なのです。
一方、残念ながらノウハウをお伝えしても、そのスピード感が遅い人もいます。
こうした違いはどこから生まれるのか?
それは、
「傾聴と抽象化」
の2つが大きいです。
傾聴とは、文字通り話を聞く事。
これはいろいろな本にも書いてありますし、ベストセラーも出ていますので、
ご存知の方も多いと思います。
もう1つの「抽象化」ですが、こちらを意識している人は少ないようです。
これはいいかえれば、自分のノウハウが、いつでもどこからでも引き出し、加工できる状態に
なっている事。
何か聞かれて答えられるのは「知っている」と言う状態ですが、
別の分野の話を聞いて、自分のノウハウと「くっつける力」とても言うべきスキルです。
脳の状態で言えば、シナプスがありとあらゆる箇所に伸びて、いろいろな所とくっついている
状態なのだと思います。
だから、全く別の分野の話を聞いても、自分の既存のノウハウで新しい気づきが得られたり、
新しい組み合わせをどんどん創造していけるのでしょう。
こうした能力を得るのに有効だと言われているのは、「教えること」です。
頭の中からいったん書き出し、書き出されたものを目で見て再インプットする。
知らない人に教えるため、分かりやすいようにノウハウ全体を並べ替える。
こうした作業が、あなたの知識を「抽象化」し、より高い次元にもっていくのですね。
よく「教える事は、自分の方が3倍学べる」と言う言葉がありますが、
まさにこの事だと思います。
ぜひあなたも、既にお持ちの抽象化スキルを意識してみて下さい。
スキルの成長スピードが、さらにアップすることと思います。