電子書籍と紙の本は"二刀流"でうまくいく
2023/07/20
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
その昔、2010年は「電子書籍元年」といわれ、
Kindleなどのプラットフォームも多様化し、
デジタルで本を読むことが一気に普及しはじめました。
最近は電子書籍の読み放題サービスなどもあり、
電子書籍だけでベストセラーになる本も増えてきているようです。
そうなると、
「印税も多く貰えるし、電子書籍で本を出せばいいのでは」
と考え、実際に行動に移す著者さんも多いことでしょう。
私はこうした考えに、条件付きで賛成です。
その条件とは、
「ある程度自前で、企画・制作、広告、販売ができること」。
というのも、
電子書籍では、これらを自前でやらないといけないからです。
よく誤解されるのですが、amazonなどのプラットフォームは、
「流通」はしてくれますが、それ以外のことはしてくれません。
代わりに企画を考えてはくれませんし、
データは自前でつくってアップロードする必要がありますし、
広告費を払わなければ、データの海に沈んでしまい、目立つこともありません。
たとえ出しても大半の電子書籍があまり知られることもなく、当然売れることもないのも頷けます。
逆にいえば、それらのことを著者に代わってやってくれるのが、商業出版です。
出版業界とは、著者のために企画・制作、広告、販売をサポート、もしくは全て肩代わりしてくれます。
本づくりをする中で、どうすれば本が売れるのかというノウハウも入ってきますし、
本が売れてファンが増えれば、見込み客リストも増えます。
そうやって著者としての力量が高まれば、電子書籍を出しても売れる状態に近づいていきます。
電子書籍でベストセラーになっている本に、紙の本でのベテラン著者が多いのには、
そうした理由があるのですね。
これから電子書籍はさらに広がっていくでしょうし、
そこで活躍することは、あなたの人生のステージを上げる素晴らしい選択肢。
そのメリットを享受するためにも、
「電子書籍と紙の本の二刀流」
から入り、ノウハウと力量を高めていきましょう。
ご参考になれば幸いです。