ねこと読者ターゲットの意外な共通点とは?
2026/05/28
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
仕事がら多くの出版企画案を拝見するのですが、こういうフレーズをよく目にします。
「この本は、20代から60代まで、男女問わず、初心者からビジネスパーソンまで、幅広く読んでいただける内容です」
幅広いですね。
読者は多いほうがよいですから、こうした考え方もよく分かります。
でも結論からいえば、これでは出版社に「通らない」可能性が高いでしょう。
なぜなら、八方美人は誰にも刺さらないからです。
「全員に向けて書きました」という本を、人は手に取りません。
「自分のための本だ」と思えないからです。
人は無意識に「これは私のための本だ」と感じる一冊を探しています。
その「私のための」という感覚は、対象が「全員」などとぼやけた瞬間に消えてしまいます。
「対象を絞ったら、読者の数も減るのでは?」と心配になるかもしれません。
けれど実際には、逆なのです。絞ったほうが届きます。
深く刺さった一人が、似た悩みを抱える次の一人に口コミで、あるいは手渡しで伝えてくれる。
本というのは、そうやって広がっていくものです。
そういう意味で、読者と猫とよく似ています。
ねこは親を1人だけ決めます。
気に入った一人にだけスッと寄っていって、別の人には目もくれない。
抱っこされてもいい人と、絶対に嫌な人がはっきり分かれている。
彼らは決して「八方美人」ではありません。
出版企画書も同じです。
ねこのように企画を考えましょう。
「この本を、たった一人に手渡すとしたら、それは誰だろう?」
その一人の顔がはっきり浮かんだとき、あなたの企画書は、勢いよく動き出すでしょう。
あなたの知識やアイデアを「読者の心に刺すため」の、ご参考になれば幸いです。




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