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「いい内容だが企画としては弱い」と言われてしまわない方法

2019/12/19

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、ブログなどでは起こらないのに、商業出版ではよく起こってしまうのが、

自信をもってアウトプットした内容なのに、

「売れそうにないから、出せません」

と言われてしまうことですね。


商業出版は文字通り「ビジネスとしての出版」という面がありますから、

こればかりはクリアして先に進むしかありませんが、

悔しいダメだしは出来るだけ避けたいもの。

そこで今回は、

「いい内容なのに企画としては弱い、と絶対言われない方法」

をお伝えしようと思います。


そのポイントは2つです。

あなたのアウトプットが、

1)「新しいメリットがある」

2)「多くの人にメリットがある」

こと。

それを伝えるだけです。


まず1)についてですが、

なぜこれを伝えなければいけないかというと、

本は基本的に、「同じような内容を読んだ人が大勢いる」ものだからです。

売れ筋のテーマであれば、類書が書店に積まれているでしょう。

その中で後から本を出して売って行くためには、

新しいメリットを打ち出して光らないと、埋もれてしまいます。


大事なことは、プロから見て、あるいは業界から見て、

良い内容であることを伝えるのではない、ということです。

プロからみて魅力的なことは、読者から見たら高度過ぎてよく分からなかったりします。

ツボが違うので、魅力を感じられないこともしばしば。

「これが業界の最先端、プロも唸る内容です!」と伝えても、

「で、それが私にどういう得があるの?」と返されてしまうのが読者なのです。

だからあくまで「読者にとって」、新しいメリットを伝えることが大事です。


次に、2)「多くの人にメリットがある」についてですが、

この視点はそもそも、はじめて本を出そうとする人には馴染みがないことが多いです。

というのも、多くの新人著者さんが見ているのは、

読者ではなくてライバルや、自分と関係の深いクライアントだから。

それらの人は高度な知識を持っているので、

「期待に応えるためには高度な事を書かなくては!」

と、新人著者は内心思っていることがほとんどです。

つまり、「高度な知識を持った人にメリットがある本」

をつくろうとしてしまいがちなのです。


しかし、売れるかどうかは、それを読みたい人が多いかどうか、に直結しています。

だから、自分が書きたいことを書きつつも、読み手のレベルを想像する。

そして内容が高度すぎる、通向けのメリットで伝わりずらい、

という場合には、

「かみ砕いて、相手の目線でメリットを伝える工夫」

が大切なのですね。


いかがでしょうか。

「新しいメリットがあること」

「多くの人にメリットがあること」

を伝えれば、それは売れる本になる可能性が飛躍的に高まりますから、

今後は悔しいダメだしは激減し、ストレスの少ない著者活動になることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

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