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出版ノウハウ無料公開ブログ

いなければ始まらない「読者ターゲット」

2024/03/28この"1つの質問"で、本を出すチャンスが高まる

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出そうとするとき、

「私はこれを書きたい」

という想いがありますね。


それはとても大切なことなのですが、

商業出版では、もう1つ大切なことがあります。


それは、

「これを読みたい人は?」

という問いです。


具体的には、

・この本を読みたい人は、どういう人なのか?

・何に悩んでこの本を読みたいのか?

・そうした人はどれくらいいるのか?


といった問いですね。


こうした問いがないと、

「自分が書きたいこと」が中心になり、

読者不在になりがちです。


言い換えると、コミュニケーション不在ですね。


読者が少ない本は売れませんので、

出版企画なら、なかなか出版社のOKを得られません。


仮に企画が通っても、

著者と読者のコミュニケーションが無い本は、

売れない本になってしまいがちです。


そうならない為には、

「これを読みたい人は?」

という問いを、自分自身に投げかけてみましょう。


読み手がどんな人なのかを想像し、

その心情に思いを致せれば、

読者がありありと見える企画となり、

読んだ人と心が通じ、コミュニケーションがとれる本になります。

そうした本は売れる可能性が高いので、

出版社のOKも得やすくなるでしょう。


商業出版の書籍といえども、

本質は人と人とのコミュニケーション。

ぜひ読者をイメージして、

「よい関係=よい本」

を出していきましょう。

ご参考になれば幸いです。

 

2023/03/16主役は誰か?を考えればうまくいく

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、いきなりですが質問です。

商業出版の主役は誰でしょうか?


そう、お金を払って本を買ってくれる読者ですね。

一瞬「著者が主役」という考えが頭をよぎるかもしれませんが、

趣味のブログならともかく、

「商業」つまりビジネスとして出版する商業出版では、

お客様に貢献しなければ対価は得られません。


こうした当たり前のことをなぜわざわざ聞くかというと、

「自分事になると忘れがち」だからです。


たとえば、内容のレベル感。

ついライバル著者や、レベルの高い同僚やクライアントを意識してしまうのは、よくあることです。

そうなるとつられてしまい、「高度な内容で感心させよう」といった意識が生まれてきます。


しかし大多数の世の中の読者さんは素人なので、

「難し過ぎる」「不親切」という印象をもってしまうのですね。

そうした本は、そもそも出版企画書が出版社に通りませんし、仮に通っても売れない本になりがちです。


あるいは、具体的で例え話が多いかどうか。

プロ同士であれば専門用語を多用したほうがラクで、話も早いです。

しかし相手が素人となると話は別。

腑に落ちる身近かな事例や例え話などを増やさないと、なかなか伝わりません。


でも、そうした例を考えるのは、著者にとってストレスが大きいのです。

知っている結論だけ並べていたほうがずっとラクなので、

ついそうした「素人に不親切」な本になってしまいがちなのですね。


このように、商業出版では意外なところに「ハードル」があります。

言い換えれば、それを意識することができれば、

すでに半分はハードルを超えたようなもの。


ぜひそこを意識化して、著者のハードルをクリアーして本を出して行きましょう。

 

2021/10/14"○○な本は必ずいい本"の法則とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


あなたは、

「○○な本は必ずいい本である」

という法則を知っているでしょうか?

ただ法則とはいっても、私が勝手にそう言っているだけなのですが (;´^_^`)


それは、

「読者に親切な本は、必ずいい本である」

ということです。


もし「本当かな?」と思ったなら、ちょっと考えてみましょう。


読者に親切であるためには、

まず読者が何を求めているかを知る必要があります。

相手のニーズを考えずに、親切は出来ませんよね。


なので、著者の言いたいことの押し売りになりにくく、

「読者が求めていることを伝える」本になりやすいのです。

これが、読者に親切な本がいい本になる、1つ目の理由です。


では2つ目の理由はなにか?

それは、

「分かりやすい表現の工夫」です。


人間、専門用語を使うのがいちばんラクできます。

余計な説明をせずひと言で済むからですね。

ただし、その知識がない人にとっては、意味不明にもなりやすいのが専門用語。

そこで「親切」になろうとすると、

著者にとってはある意味面倒くさい、まわりくどい説明を、丁寧にしてあげることになります。

当然、読み手にとって分かりやすく、すんなり理解できる本になりやすいのですね。


こうした「読者に親切」な本は、その気持ちも読み手に伝わります。

文字として「親切ですよ」などと書かなくても、

行間から書き手の動機を察する能力が、私たちにはもともと具わっているからです。

そうした気持=好意は相手に伝わり、口コミや他の情報も検索してくれる、などの

「ファン化」にもつながっていくことでしょう。


逆にいえば、「私の凄さをひけらかしたい」といった動機で書かれたなら、

それも読者に伝わってしまいますから、要注意とも言えますね。


いかがでしょうか。

「読者に親切な本は、必ずいい本」の法則。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/03/25著者のブランディングは "ブレない" が9割

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版のコンサルタトをはじめて10年以上になりますが、

長く活躍し続ける著者と、残念ながらそうではない人、両方を見てきました。

そうした中で私見をお伝えすると、

「ブレないこと」

これが大切だとつくづく思います。


ブレないといっても、同じテーマで書き続ける、ということではありません。

もちろん、それが出来れば素晴らしいことですが、

世の中には流行があり、それは商業出版でも同じこと。

昔は売れ筋のテーマでも今はさっぱり売れない、ということは良くありますから、

固執するのは逆に危険。

いわば、「何を書くか」というテーマは、時代によって変えたほうがよいでしょう。


しかし、逆にブレてはいけないのは、

「誰に書くのか」

ということ。


たとえば、あなたが「社会的な弱者」に向けて励ましと応援の本を書いてきたのなら、

それを貫くべき、ということです。

それがもし、途中で「既得権益を守る側」を養護するようなことを書きはじめたら、

それまであなたのファンだった読者は失望してしまいますね。


あるいは、「中身が大切だ。自分を磨こう」と書いてきた人が、

「実は容姿の方が9割。どう思われるかを気にしよう」

といった主張にくら替えしてしまっては、失望を通り越して怒りすら買ってしまうかもしれません。


そうならない為にも、「誰に書くか」はブレないことが大切なのですね。


ただ実は、商業出版の著者となると、頭では分かっていても、こうした落とし穴にハマりやすい事情があります。


というのは、「出版社から執筆のオファーが来る」ことがあるからです。

せっかくの機会なので、失うことをもったいなく感じてしまうのですね。

そうなると、

「テーマは同じだから、ちょっと読者を変えてもいいかな?」

とか、逆に、

「違うテーマだから、多少変わってもいいかな」

と、変化を受け入れてしまいがち。


出版社、編集者も良かれと思って提案してくるのですが、

彼らの立場上、最優先事項は「今、売れるかどうか」。

今後その著者が長く書き続けられるかではないし、過去の主張と整合性がとれているか、でもありません。

だから運が悪いと、ブレた本を出してしまうことにもなりかねないのですね。


いかがでしょうか。

長く活躍し続けるためには、ブレないことが大切。

あなたの安定感のあるブランディングのための、ご参考になれば幸いです。

 

2020/12/10もう少しで本が出せるのに"もったいない人"の共通点とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


「本を出したい!」という多くの方が、

実績も素晴らしく、確かなノウハウをもっています。

今書店に並んでいる本と比べても、遜色ないレベルの人も多いです。


しかし、出版社に企画を送っても、ほとんどが却下されてしまい、商業出版で本を出せる人はごくわずか。

一説には、採用される確率は1/200とも、1/1000とも言われているのです。

なぜこんな「もったいない」ことが起こってしまうのでしょうか?


10年以上、本をだしたいという方のご相談にのってきて思うのは、

「読者数」への配慮の少なさです。

実績が素晴らしい人でも、ノウハウが確かな人でも、ここが弱いことが多いのです。

むしろ、実績やノウハウのレベルが高い人ほど反比例して少なくなる、といってもいいでしょう。


長年実績を積めば積むほど、

周りに高度な専門知識を持つ人が増えれば増えるほど、

「素人である読者」の気持ちが、分からなくなっていきます。

その結果、出版したい内容も、どんどんプロ向けの方向に寄っていってしまいます。

それに合わせて、読者数もどんどん減っていってしまうのですね。


ではどうするか?ということですが、

数字を1つの基準としてチェックするのも、よい方法です。


商業出版では、出版社が売れるかどうかを判断するときに100万人が1つの基準となる、とも言われています。

もしそれよりも大幅に少ないようですと、出版社は、

「良い内容だが、読む人が少ないので売れないだろう」

と考え、企画をスルーしてしまう可能性が高くなってしまうでしょう。


そうならいよう、事前に数字でチェックすれば、

「これはちょっと読者を絞り込み過ぎてしまったな」とか、

「もっと素人でもわかるよう、表現を工夫していこう」といった、

有益なヒントが得られる可能性がグッと高まるでしょう。


自分の企画を客観的にみたいとき、数字は強力な武器になりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

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