企画の8割がここで決まる「コンセプト」
2013/05/29その企画が面白いかどうか、1瞬で気づく方法
こんにちは、樺木宏です。
私は仕事柄、多くの出版企画を見たり、考えたりしていますが、
ご相談を受けた時に不思議がられることがあります。
それは、企画が通るかどうか、パッと見で分かってしまう、という事です。
これは私だけでなく、経験を積んだ人ならだれでもわかるものなのです。
そして、後でじっくり見返しても、結論が変わる事はほとんどありません。
もちろん、極力良い所を見つけようと読んでいますので、先入観にとらわれて
悪い所だけしか見ていない、などと言う事はありません。
なぜ、最初の印象で分かってしまうのか?
それは、企画のコンセプトを抽出して見ているからです。
具体的には、商業出版の場合は、「誰に」「何を」書くのか?という1点です。
そして、企画のコンセプトはまずタイトルに表れます。
タイトルとは内容の説明だけでなく、読者にメリットを端的に伝え、優れた点を強調したもの。
その為、タイトルを見れば、その企画のコンセプトが優れているかどうか、必ず分かってしまうのです。
もちろんタイトルだけでなく、企画のカテゴリー(仕事・勉強・人間関係・健康、等)も
チェックしますし、読者ニーズや類書との差別化、そして著者としての書く証明なども
見ていきます。
そしてそれらの元になるのは、企画の骨組みの部分、コンセプトなのです。
つまり、「企画のコンセプトがつまらなかったら、小手先のテクニックで良く見せるのは無理」
ということなのですね。
この記事を読んで頂いている皆さんには、ぜひこの事を逆に利用して欲しいと思います。
まず企画のコンセプトから考え、その後チェックしていく。
という事です。
よくあるのは、まず企画を思いつき、いきなり企画書を書き始めてしまうこと。
もうお分かりかと思いますが、このやり方ですと、企画のクオリティは最初に思いついた時点で
全てが決まってしまいます。
あとで調整しても、コンセプトが変わる事はありません。
ここを逆に考えたいのですね。
つまり、
「この企画は、誰に、何を、伝えるものなのか?」
という本質をまず抜きだし、その上で、
・読者はどらくらいいるのか?
・似ている本と比べ、この本はどう優れているのか?
・自分のプロフィールとの関連は強いか?
という視点でチェックしてほしいのです。
こういうプロセスを経る事で、企画の本質自体を改善することが可能になります。
もちろんこれは商業出版に限りません。
ブログ記事やメルマガ、そしてセミナーやプレゼンなどにも、そのまま使えるノウハウです。
ぜひ、試してみて下さい。
2013/05/27採用確度が大幅アップする「何を書くか?」の決め方
こんにちは、樺木宏です。
今日は具体的出版ノウハウ、「何を書くか」についてお伝えします。
あなたは何を書くか、決まっていますか?
「もちろん」と即答したあなた、ちょっと待って下さい。
落とし穴に落ちかけかもしれません(笑)
というのも、私が出版支援したここ3年で70冊以上の本で、
最初から著者が書きたい、といったものがそのまま決まったケースは、
「ほぼゼロ」
だからです。
よく、「自分のことは自分がよく分かっている」という言葉がありますね。
私はアレ、大嘘だと思います。
人間、自分の事が1番分からないですよ。
例えば、30年間やってきた仕事がすごいことなのに、全く気づかない方もいました。
私が30分くらいお話をして、
「なんでコレを書かないんですか?」
と聞いたら、
「気づきませんでした・・」
と言ってました。
これが普通です。
特に商業出版では、"本を書く!"と気合が入るあまり、自分を客観視できなくなるんですね。
ということで、「何を書くか」を決めるのに最初にすべき事は、
「書きたいと思っていることを手放す」
ことから始まります。
これができたら、企画の採用確度はさらに大幅アップです。
優秀なのになかなか企画が通らない、という人は逆に手放せていない人ですね。
ということは、この1点を知っているだけでも、将来出版企画難民になることは無い、という事です。
情報って大事ですね(笑)
いかがでしょうか?
自分は大丈夫、などと思わずに、一度振り返って見て下さいね。
2013/05/27出版企画の一番シンプルなつくりかた
こんにちは、樺木宏です。
さて、「今日は出版企画の一番シンプルなつくりかた」をお伝えします。
結論から言いますと、
・まず、誰に書くかを決める
・次に、何を書くかを決める
・そして、違いを打ち出す
の3点です。
いかがですか?
「意外とシンプルだな」
と思われたかも知れません。
確かにシンプルなのですが、これを考えて実行している人はほどんどいません。
私は、このシンプルな3点をチェックするだけで、企画の採用確度は2ケタ上がると考えています。
一般に、新人が出版社にいきなり企画を送って採用される確率は1/1000とも言われていますから、
1/10くらいにはなる計算です。
これくらいの確率になれば、あとは数をうてばよいですね。
この3つポイントをチェックしながら、企画を作成→提案、を10回もやれば、
本当に出版決まりますよ。
ただ、今あなたが得たのはあくまで「知識」です。
「本をぜひ出したい!」「自分は本を出せる!」といった「感情」を伴わないと、
知識はスキルに変わりません。
3日もすれば8割忘れるのが人間の脳の機能ですから、
ぜひ「行動」に移して下さいね。
ちなみに私の支援ですと、1年以内に62%以上の人が出版を決めています。
シンプルだけど、それくらいの結果がでるノウハウがこれです。
ぜひ「行動」してみて下さいね。
2013/05/27企画を考えるとき、最も焦点を当てるべき「接点」とは?
こんにちは、樺木宏です。
さて、何か自分のコンテンツを作ろうと思ったときに、最初は戸惑うと思います。
でも、考え方の道筋さえつかんでおけば大丈夫。
そこで今回は、最も焦点を当てるべき1つのポイントについてお伝えします。
結論から言えば、それは
「接点を探す」
という事になります。
何の接点かと言えば、
「読者の悩み」と、「あなたの強み」の接点です。
なぜこれに焦点を当てるべきかといえば、
それが「売れる理由」そのものだからです。
例えば、商業出版の場合。
「読者の悩み」がなければ、本は売れません。
読者がお金を払うのは、その本を読む事で自分の悩みが解消するからです。
これは問題解決の為にあるノンフィクション系の本全てに当てはまります。
これを最初に明確にしなければ、売れるかどうか分からない、残念な企画になります。
また「あなたの強み」が無ければ、書く理由がありません。
同じテーマの本はすでに多くありますし、同じ内容で、本を書ける人は大勢います。
その中で「なぜあなたの本を読むべきか」は、絶対に必要なキーワードです。
それが無ければ、著者があなたである理由もありません。
実は、商業出版で企画が落とされるのは、上記2つについて曖昧な為である場合がほとんどです。
逆に言えば、この2つに焦点を当てて考えて行けば、その企画は求められるものになります。
例えばこの本。
「辞めて生きる技術」藤井孝一著・フォレスト出版
http://goo.gl/5A2Tl
上記の法則にあてはめて考えると、
「読者の悩み」は、会社が先行き不透明で、いつまで続くかどうか分からないという不安がある。
でも生活はしなければいけない、という悩みを持っている、というものです。
そして「著者の強み」は、10年以上も、会社に頼らず自分自身の力で稼ぐ方法を、教えてきた人物。
という事になります。
2つのポイントを押さえつつ、接点が明確ですね。
今日のまとめです。
企画を考える時、何を考えていいか分からなくなったら、「接点」に焦点を当てましょう。
「読者の悩み」と、「あなたの強み」の接点です。
シンプルにスッキリと、かつ強い企画を生み出す事が出来るはずです。
ご参考になれば幸いです。