そのノウハウ、出さない方が凄い企画になります!
2013/09/23
こんにちは、樺木宏です。
さて、多くの著者を目指す人を支援していると、
「これをしなければ良いのに・・・」
と思う典型的なパターンがいくつかあります。
その1つが、
「なかなか自分のノウハウを手放せない」
ことです。
自分はあれも出来る、これも出来る、と思うと、それを全部盛り込みたくなってしまいがち。
とくに出版企画のような、自分をアピールしなければいけない時はなおさらその傾向が強いのです。
でも結論から言えば、内容が拡散するくらいなら、余計なノウハウを出さない方が良いのです。
なぜなら、情報の受け手である読者から見れば、
・それぞれが浅く広い、という印象で、自分のメリットが少なそう
・そんなに多くのことをやらなければいけないなら、自分には無理
となってしまうからです。
こう思われてしまったら、その本は売れませんね。
これは本に限らず、セミナーでも同じです。
読者にとって一番の関心事は、その人に権威があるかどうかより、自分の問題を解決してくれるかどうか。
そうなると、そこに特化したノウハウの本が横に置いてあれば、そちらの方が売れていくのです。
そして実際、そうして絞り込んだ企画が出版社に採用されていますし、そうした本が実際に売れています。
このことは、雑誌と比較してみると分かりやすいかもしれません。
雑誌は、想定読者はおなじでも、毎回広く浅く、手を変え品を替えて、情報を出していきます。
でも、これは飽きが来ないかもしれませんが、どうしても値段が安くなります。
一方、書籍は、雑誌の2倍、3倍の値段がします。
そして、長く読んでもらうというより、今そこにある問題を、一気に解決します。
読者は多少高くても「自分の切実な問題が解決できるなら欲しい」という事で、
買ってくれるのですね。
そう考えると、書籍の性格が明確になってきます。
分野の異なるノウハウを満載して広く浅く総花的になってしまうよりも、
狭く深く、しかしその問題を抱えている人にとっては、最も魅力的なものにすべき、
という事になります。
いかがでしょうか?
ついつい陥りがちな「盛り込み過ぎ」という勘違い。
ぜひ皆さんは「絞り込む」ことで、売れるコンテンツをつくって下さい。